京都市は21日、2016年に市内を訪れた観光客が使った観光消費額の総額が初めて1兆円を突破したと発表した。前年比1157億円(11・9%)増の1兆862億円。だった。日本人の1人当たりの消費額が増加したという。一方、「爆買い」と呼ばれた中国人の消費額が減少したため、外国人の同消費額は前年を下回った。日本新華僑報が伝えた。
今回の観光消費額調査は観光客に対するアンケートによって行われた。ここ数年、外国人の宿泊客が急増。2014年の同消費額は7626億円、15年には9704億円に達した。16年に京都を訪れた観光客は5522万人と、前年に比べて2.9%減少したが、宿泊客数は3.9%増の1415万人となり消費を押し上げた。
日本人に1人当たりの消費額は15%増の1万9669円で、主に宿泊費と飲食代が増加した。外国人の同消費額は2割近く減少。国・地域別では北米客がやや増加した一方で、中国人客がほぼ半減し、6万4670円となった。
京都市は2020年までに観光消費額を1兆円とする計画を打ち立てていたが、今回4年前倒しで達成した。京都市を含む京都府の2016年の観光客は前年比微減の8741万人。観光消費額は1兆1446億円と、昨年1兆円を超えたのに続き過去最高を更新した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年6月28日