深セン地下鉄1、3、4、5号線に6月26日、女性優先車両が導入された。女性優先車両の導入は国内の地下鉄では初めての試みとなるが、導入後の2日間を見ると、女性が優先されていないことがわかる。地元の記者が調査したところ、女性優先車両は男性乗客でいっぱいである。
反対派:「女性車両」は女性の弱いという立場をラベル化している
深セン地下鉄の女性車両導入は女性に配慮し、女性の苦労を考慮し、痴漢を防ぐためである。しかし、これが合理的で効果があるとも限らない。導入後数日間を見ると、女性は無関心で、男性も女性車両を全く気にしていない。
女性車両といえば、日本が良い参考例である。しかしある調査では、JR東日本の中央線が2005年9月に女性専用車両を導入してから、同年の痴漢事件は2004年より29件多い217件に増え、「東京の地下鉄ナンバー1」となった。女性専用車両を導入してから痴漢が減るどころか増えてしまった。
客観的に見れば、女性車両は女性の弱いという立場をラベル化している。「彼女は弱い、守らなければいけない」という感じである。
昔を振り返ると、数世代の女性たちの努力により、私たちは外出して男性と一緒に学校に行き、列車に乗り、劇を見ることができるようになり、公共の資源を共有する機会と権利を与えられた。配慮と痴漢防止を謳ってまで女性を地下鉄に乗せる必要はあるのだろうか。この点でいうと、女性車両を設置することは後戻りするのと同じで、女性の意識が下がったことを意味する。
女性への配慮を表すのであれば、専用車両を設けるのではなく、法律の面から女性保護を強化・改善し、女性に痴漢を突き出す勇気を持たせなければいけない。
2005年に痴漢に関する法律ができたが、「痴漢」の明確な定義はなく、操作性も欠けている。監視カメラがあっても証拠をつかむのは難しい。
痴漢と性的暴行を減らすため、米連邦政府、中でも各州、市はさまざまな法令を制定した。ニューヨークの地下鉄には「地下鉄での痴漢は犯罪。混雑は触ってしまった理由にはならない」と書かれている。
陳さん(メディア人)
賛成派:「女性車両」は実用性が重要で差別ではない