外国メディアによると、福島第一原子力発電所で作業する水中ロボットが、3号機の格納容器内に炉心溶融でできた放射性残渣を発見した可能性があることがわかった。放射性残渣だと確認されれば、放射性物質を発見した初のロボットとなる。福島第一原子力発電所で2011年に放射能漏れ事故が発生してから、作業に多くのロボットが導入された。
「ミニマンボウ」と呼ばれるこの最新ロボットは7月19日に初めて3号機の格納容器に入った。2011年に発生した大地震と津波により、福島第一原子力発電所の1~3号機で炉心が溶けた。以前実施した調査から、福島第一原子力発電所を運営する東京電力は、3号機の燃料デブリは解けた後に格納容器の底に沈んだ可能性があるとみていた。
「ミニマンボウ」は5つの推進システムで動き、前方と後方にカメラがついておいり、遠隔操作で作業する。最初の任務で、「ミニマンボウ」は3号機の格納容器に入ることができた。
数日後の2回目の任務で「ミニマンボウ」が撮影した写真には、炉心溶融でできた放射性残渣のようなものが写っていた。専門家はさらに写真を分析する必要があるとしたが、東京電力の広報担当者は『ジャパンタイムズ』に対し、「固形物は溶けた金属と燃料が混ざったものである可能性が高い」と話した。
これまでに、7台のロボットが福島第一原発での調査任務で「犠牲」になった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年7月28日