出国者と帰国者の割合は1.26∶1
李博さんは1年前に長女の教育について考え始めた。彼はカナダで生活する友人に相談し、娘に国内の公立学校の教育を受けさせることにした。
李博さんと妻の趙莎莎さんはカナダに数年留学していた。移民という選択肢を捨てて帰国したことに2人とも後悔していない。
人材回流を見ると、出国者と帰国者の割合は2006年の3.15∶1から2016年には1.26∶1に下がっている。発展のチャンスと国際的な待遇は、留学生が帰国を決める主な理由である。中国はグローバル産業チェーンの中心からハイエンドに邁進し、留学人材に能力発揮の場を与え、出国者と帰国者の差は縮まっている。
公務員試験を検討する海外人材は32%
農家の収入の把握、村民の資料の代筆、光熱費支払いは、留学経験のある村役人の劉琦さんの仕事である。
2015年にスウェーデンで本科を卒業後、劉琦さんは故郷の北京市大興区采育鎮施家務村に戻り、「大学生村役人」になった。「農村で生まれ育ち、外国で学んだ知識で故郷を発展させることができたら達成感がある」と劉琦さんは話す。
調査によると、留学人材の32%が公務員試験を検討している。多くの留学人材が中国の改革開放に貢献したいと考えている。また、国も留学人材を重視し、留学人材の公務員試験受験条件を緩和する政策を打ち出す地域も多い。「留学人材が国に報いる」というのが新たな傾向になっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年8月12日