多国が中国の農産物市場を争う 注目商品は牛肉

多国が中国の農産物市場を争う 注目商品は牛肉。輸入牛肉、遠洋の海鮮、外国の木材など、北米地区は中国の農産物の主な輸入先だが、中国人の消費ニーズに目をつけ、中国の農産物市場の獲得を目指す国が増えている…

タグ:農産物,日本 牛肉

発信時間:2017-08-16 14:23:51 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

輸入牛肉、遠洋の海鮮、外国の木材など、北米地区は中国の農産物の主な輸入先だが、中国人の消費ニーズに目をつけ、中国の農産物市場の獲得を目指す国が増えている。『日本経済新聞』が14日に伝えたところによると、今年上半期、中国は日本の農産物の最大の取引先となった。また、ロシアとベラルーシも農産物の対中輸出を拡大している。

中国が日本の農産物の最大の取引先に

日本が輸出する主な農産物は米、牛肉、茶、海産物、木材、果物である。日本の農林水産省の統計によると、日本の今年上半期の農林水産物と食品の輸出額は前年同期比4.5%増の3786億円に達した。

今年上半期、中国は日本の農産物の最大の取引先になった。うち、中国香港への輸出額は839億円、中国大陸は499億円、中国台湾は371億円。香港が日本から最も多く輸入する商品は真珠と加工済みナマコ、中国大陸は扇貝と丸太、台湾はリンゴとアルコール飲料を多く輸入している。

『日本農業新聞』によると、日本産の米、特に玄米は中国香港とシンガポールの高所得者に人気がある。また、高松盆景輸出振興会の責任者は、中国で松盆栽の需要が増え、中国の富裕層への輸出が増加していると明かした。


日本産の米、牛肉は先行き不明

日本が期待する牛肉は欧州とタイでよく売れている。『日本経済新聞』は、農畜産物だけを見れば、日本の牛肉の輸出額は最高で、2016年は136億円に達し、輸出額の増加を牽引したと論じた。しかし、2001年に日本で狂牛病が見つかってから、中国大陸は日本からの牛肉輸入を停止し、現在も解禁していない。日本は、牛肉問題について中国と話し合いたいと考えているが、先行きは不明である。

日本が対中輸出で期待を寄せるもう1つの商品は米である。中国の米消費量は年間約1億4400万トンで、その多くがベトナム、タイ、パキスタンから来ている。

統計によると、2016年に中国が日本から輸入した米は375トンだった。2006年、中国の一部で日本産の米の輸入が解禁され、中国政府が認可する施設で精米・燻蒸処理された米だけが中国に輸出できるようになった。現在、中国に認可されている日本の米加工工場はわずか3カ所である。『日本経済新聞』は、中国の中産階層の増加に伴い、米の量から質が重視されるようになり、日本の米の対中輸出が拡大するかはまだわからないと論じた。


ロシアとベラルーシが参戦

中国商務部の統計によると、2016年の中国の農産物輸入額は約1106億ドルで、日本からの輸入額は74億ドルだった。日本政府は2019年までに農産物の輸出額を1兆円に増やすことを計画している。日本メディアは、現在の数字を見ると、目標達成はまだ遠く、中国は非常に重要な市場であり、対中輸出の拡大を望んでいると伝えた。

日本だけでなく、ロシアとベラルーシも農産物の対中輸出競争に加わった。2016年、中国のロシアからの農産物輸入額は約20億ドル、ベラルーシは約2600万ドルだった。ロシア連邦関税庁の統計によると、今年1~5月のロシアの農産物の対中輸出額は7億ドルで、主に冷凍魚、植物油、大豆、小麦粉、チョコレートを輸出。ロシア紙『ニェザヴィーシマヤ・ガゼータ』は、2017年のロシアの食品の対中輸出額は30%以上の伸び率になり、中国は年間5700万トンの豚肉を輸入し、ロシアは年内に豚肉と家禽を中国に輸出する計画だと伝えた。今年1~5月のベラルーシの乳製品の対中輸出額は前年同期の72倍の200万ドルに達した。

統計によると、向こう5年、中国の牛肉輸入額は年間15~20%のスピードで増加するとみられ、多くの国が牛肉市場の獲得を争っている。国営ベルタ通信は、中国はベラルーシにとって期待できる市場の1つであり、中国とベラルーシは2000万ドルの牛肉供給契約に調印し、食肉の輸出契約も作成中だと伝えた。米国の「JW-Stone」によると、中国の牛肉市場の規模は25億ドルを超え、中国の輸入牛肉の中で最も多いのはブラジル産で輸入量の3分の1を占める。続いてウルグアイとオーストラリアが多い。米国の牛肉は7月に輸入が解禁され、米国の牛肉産業の発展を後押しするとみられる。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年8月16日

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