ボリショイ劇場バレエ団のブラジル校はブラジル南部のサンタ・カタリーナ州ジョインヴィレにある。同校は2000年に設立された、ボリショイ劇場バレエ団の海外にある唯一の分校である。
ボリショイ劇場バレエ団はロシアで最も歴史のあるバレエ団で、その前身は1773年にモスクワの孤児院が開設したダンス教室である。ブラジル校はボリショイ劇場の方法と授業スタイルに倣い、ダンス指導員14人とピアノ講師9人がおり、ダンス指導員の6人がロシア人である。学生数は228人で、ブラジル各地や近隣のアルゼンチン、パラグアイからの学生が多い。
ボリショイ劇場バレエ団の伝統を受け継ぎ、分校の学生は貧困家庭の出身で、学校は奨学金を全額支給し、食事、交通、社会保険、医療などを無料で提供している。卒業後の就職状況も良好で、卒業生287人のうち61人が海外で活躍し、うち10人がロシアに行った。
カザリアン校長は、「ジョインヴィレ校はロシアとブラジルの民間交流の手本である。ロシアとブラジルは中国のように面積の広い国である。ここ数年、中国のバレエも発展し、バレエを学ぶ子供が年々増えている。この3国はBRICSの国であり、今後はバレエを通じた協力も可能である」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月16日