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japanese.china.org.cn |20. 08. 2017

アメリカ人がタオバオを利用したウェブサイトを開設 年間60万件を販売

タグ: アメリカ人 タオバオ 

2017年8月9日、上海。ここは上海の一角にある湖南料理店。魚香茄子、干鍋花菜、肉絲炒麺……。ジェイとチャーリー、テイラーの3人が、いかにも慣れた様子で料理を注文している。箸の使い方も上手なこの3人は、まさに今、起業を通じた「チャイニーズドリーム」の物語を紡ぎだしている。 3人の役割分担は明確だ。ジェイとチャーリーは会社の方向性の決定やチームの構築を担当する。テイラーは技術担当で、ウェブサイトからオフィスのITまで、全てを処理している。 

実のところ3人の物語はとてもシンプルで、「 “外人”がタオバオ(淘宝)でショッピングするのを手助けする」というものだ。中国人にとっては普通のことでも、“外人”にとってはミステリアスなことなのである。

“外人”から見ると羨ましくて仕方のないタオバオ 

「これまで我々は、中国人の同僚や友人からタオバオの話を聞いていましたが、買い物するときはいつも彼らに頼むことになるため申し訳ないと思って、あまり買わないようにしていました」。かつて復旦大学付属中学でマクロ経済学を教えていたチャーリーが、照れくさそうに続ける。「もし買いたいときは、授業の時に『皆さん、次の10分間を使って私のためにこの商品を買ってください』と言わなければなりませんでした」。 2015年7月、教師に甘んじていたチャーリーは突然ひらめく。「中国人はみなタオバオが大好きだ。そして多くの外国人も自分と同様に、言語の問題から使えないでいる。もし、タオバオとTMALL(天猫)の商品がすべて翻訳されたウェブサイトがあれば、外国人も使うだろう。これはいいアイデアだ!」。 テイラーとジェイを引き込んだチャーリーは、ウェブサイトの開発に全力投球する。サイトが開設されるころには、3人の創業者はヘビーなネットショッピング中毒者になっていた。「テレビ、抱き枕、犬に付けるライオンハット、それから素晴らしいパソコン、懐かしい故郷の食品……」。そして3人はこのウェブサイトを「Baopals」と名付けた。 Baopalsの成功は、3人の創業者とタオバオの関係をますます緊密なものにした。今年7月初旬、ジェイとチャーリー、そしてBaopalsのコンテンツ担当者であるジンジャーが「新網商峰会(Eコマースニューカマーサミット)」に参加し、そこで質問攻めされた。「ライブ中継」や「ミニ動画」、そして「達人アカウント」などのタオバオの機能についてBaopalsチームは非常に詳しかった。さらに今後の更新では、「微淘」の理念を参考にしながら、外国人消費者の志向に合ったSNS掲示板をスタートさせ、消費者とリアルな交流を目指すとしている。 チャーリーのアメリカ人の友人たちはいつも「どうして中国で5年も暮らすことができるんだ」と尋ねてくる。しかしチャーリーは、「西洋に行くと、チャンスはやっぱり中国にあることを発見する」と語る。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月20日

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