時速300キロで高速移動する京滬高速列車の窓際に硬貨を8分間立てる映像は、中国の高速鉄道の安定性を証明したと言える。北京の中低速磁気浮上式交通モデル線(S1号線)がまもなく乗客を乗せずに試運転、安全テストなどを行う。S1号線のトングレール26組の生産、設置・テストを担当する中国中鉄宝橋集団北京中低速磁気浮上プロジェクト部門の蒋建湘マネージャーは、S1号線は時速120キロでトングレールを通過しても硬貨が倒れないと話した。
S1号線は中国北部最初の中低速磁気浮上型鉄道で、東の北京市石景山区蘋果園から西の門頭溝区石門営まで全長10.2キロメートル、中国で商用化される2本目の中低速磁気浮上式鉄道となる。
トングレールは方向転換や線を跨ぐ際に欠かせない「喉」のようなもので、安全性、安定性、スムーズ性がなければ車両が上下に揺れ、安全に影響する。
蒋建湘氏は、「中国最初の中低速磁気浮上式鉄道の長沙線と比べて、北京のトングレールは構造をイノベーションし、車両の共振頻度を下げ、安定した走行を実現した。新型の角の二等分線装置を使用することで磁力のバランスを維持し、車両を安定させ、ロックオン装置でトングレールを固定させながら振動抑制能力を高めた。また、新型の駆動装置で構造を簡素化し、故障の可能性を減らし、トングレールの信頼性を高めた」と話した。
中鉄宝橋集団は1990年代から高中低磁気浮上技術の開発に取り組み、高速・中低速の磁気浮上式トングレールなどを開発し、ドイツや日本などの先進国による技術独占を打破した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年9月20日