大学新卒生競争力報告 フィットネス業の希望月収が大幅増

大学新卒生競争力報告 フィットネス業の希望月収が大幅増。

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発信時間:2017-10-22 15:12:03 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

   過去5年間で、人民の生活ニーズは基本的なものから精神的なものへと変化し、ニーズの変化は雇用の変化をもたらした。「BOSS直聘」が発表した『2017大学新卒者競争力報告』によると、2017年の全国大学新卒者の平均月収は5074元で、前年比14.1%増加した。「58同城」の統計では、消費のグレードアップにより収入も増加していることがわかった。ここ5年で、全業種の平均月収は2012年の4857元から17年には6289元に増加した。

 

双一流大学(世界一流大学・一流学科)卒業生の平均月収は6018元

 

 2017年、795万人が大学を卒業し、95年以降生まれが新入社員の中心となった。統計によると、新卒者の職位の多くが市場、販売、行政、顧客サービスの専門職で、技術開発や商品設計などの技術を要する職位は10%未満だった。

 

 有名校かどうかが新卒者の収入を大きく左右している。2017年、教育部の一流大学建設大学(双一流大学)に選ばれた42校の卒業生の平均月収は6018元で、全国大学の平均値より20.3%高い。7.1%の双一流大学新卒者の初任給が1万元以上で、この比率は普通本科生の5.2倍に相当する。

 

 就職先を業種別でみると、インターネットが最も人気で、最初の就職先にインターネット業界を選んだ新卒生の比率は2016年より0.52ポイント高く、3年連続の増加となった。数年前は人気だった金融業は収入面の優位性の縮小により人気が落ち、2016年より1%近い現象となった。そのほか、ベンチャー企業に就職する人も増加し、新興業界の待遇がよくなるにつれ、公務員の人気は低下し、政府・非営利機関を選ぶ人は減少した。

 

保健・マッサージ業の月収は1万元以上

 

 「58同城」が発表した『2012~16年の5年間の就職趨勢報告』によると、ここ5年間の全業種の平均月収は2012年の4857元から17年には6289元に増加し、2016年の全業種の月収増加率は5年で最大の前年比19.77%となった。交通サービス、金融、不動産、サービス業の急成長により、企業の雇用ニーズが大幅に高まり、全業種の月収も増加した。

 

 一線都市では、北京の高級管理業が月収1万元以上で収入ランキングのトップを5年間維持。2位は保健・マッサージ業で、2012年の平均月収8654元から17年上半期には1万179元に増加。上海のここ5年間の収入ランキングでは、高級管理と金融・銀行・証券・投資がそれぞれ1位と2位につける。高級管理は2012年の平均月収が9802元だった以外は1万元以上の水準を維持している。広州と深センはやや異なり、広州の5年間の平均月収ランキング1位は不動産仲介、深センは保険業だった。

 

フィットネス業が月収増加率最高になる見通し                              

 

 消費ニーズの変化とグレードアップは、就職傾向と雇用ニーズの変化をもたらし、給与上昇にもつながった。健康意識の向上に伴い、フィットネスは一種の生活スタイルになっている。「58同城」の『報告』によると、2017年求職者の希望月収が前年比で最も増加した業種はフィットネス業で、希望月収は前年比12.03%増加した。

 

 また、EC業の台頭も収入増につながっている。ECの要素が高い杭州市を例に挙げると、近年のEC業の台頭、インターネット企業の急成長に伴い、5年間の平均月収は5806元に達し、給与水準は新一線都市の中で上位となった。

 

 不動産業の「黄金の10年」も収入増に影響、統計によると、不動産仲介業の給与増加幅はほかの分野より高く、求職者の希望月収は2017年に11.36%増加した。2位は金融業で11.67%増だった。

 

 5年の給与データを振り返ると、人民の生活ニーズは基本的なもの(洋服や食品など)から柔軟的なもの(外出や外食など)、精神的なもの(旅行、教育、フィットネスなど)へと変化しているとわかる。ニーズの変化は就職ニーズを変え、給与増加にもつながっている。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月22日

 

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