自動運転車の実現が進む 近く量産化

自動運転車の実現が進む 近く量産化。

タグ:自動運転車 量産化

発信時間:2017-12-02 10:17:50 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

   自動運転車の量産化が期待されている百度が、「阿波龍(アポロ)」量産化の時期を2年早めた。各大手メーカーも自動運転車の生産計画に取り組んでいる。スマート化が進むヒューマン・コンピューター・インタラクション(HCI)技術と運転システムは未来の自動車の標準装備になるとみられる。

 

 中国の自動運転車分野において、百度は最初に量産化を実現すると期待されている。業界関係者は、百度の自動運転車は2020年に量産化すると予想していたが、先日の百度世界大会で、李彦宏CEOは金龍汽車と自動運転バスを共同生産し、予定より早い2018年7月に量産化を実現すると発表した。

 

 この自動運転車の名前は「アポロ」。『経済日報』の記者が試作車を見たところ、はっきりとした前部と後部がなく、車内にはハンドルもアクセルもない。3面にソファがあり、タイヤのついたソファ個室という感じである。金龍汽車工程研究院の陳衛強院長は、「本当の自動運転車にハンドルとアクセルは必要ない。自動車の一部のパーツをなくすことで、アポロは家庭用のAクラス車ほどの大きさになり、家の駐車場に停めることができる。また、乗用車3台分に相当する14人が乗れる」と話す。金龍汽車のほかに、江淮汽車も2019年に「アポロ」初代を生産する。北京汽車も2019年に自動運転車を生産し、奇瑞汽車は2020年に発表する予定。

 

 実は、北京オリンピック森林公園ではすでに自動運転車が走っている。「奥森智行者」という名前のこの清掃車は百度の「アポロ」を土台に生産された。

 

 しかし専門家によると、スマートカーと自動運転車のコンセプトは異なる。自動運転車は大きく4種類に分けられ、L2クラスは先進的な運転補助システム、L3クラスは条件付きの自動化で限られた状況でのみ作動する。L4クラスは高度自動化システムで、人が操縦し複数の任務を遂行できるが、地図が完備された地域でしか使用できない。L5クラスは成熟した自動運転システムで、自動でどこにでも行ける。

 

 スマート車載システムを搭載したモデルはL2クラスで、会話、道案内、音楽再生、通話、チケット予約、出前注文、車両状況の点検などの機能を備え、運転を補助する。しかし、高級クラスの自動運転車はシステムが複雑で、人工知能(AI)技術を集大成し、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、高精度の地図、正確な画像識別、言語識別、ディープラーニングのどれも必要不可欠である。高級クラスの自動運転車を生産できる企業はまだ少ない。

 

 一汽スマートネット接続開発院ネット接続商品開発部の李立安主任は、「世界は自動運転のL3時代に急速に突入した。2020年は世界の主なOEMがL3クラスのネット接続型自動車を実現させる年になるだろう。自動車メーカーにとって、スマート化されたHCI技術はコア競争力であり、自動車は冷ややかな乗り物ではなく、人と交流し、感情を持つ乗り物になる」と話した。

 

 グローバル企業も自動運転車市場で利益を得ることができる。自動車のスマート化・ネットワーク化の発展により、自動車メーカーは孤立しなくなり、インターネット資源を統合し、スマート産業の生態を構築する必要がある。例えば、レーザーナビゲーションのメーカーや高精度地図のメーカーは自動車メーカーと関わりのなかった企業だが、自動運転車産業で重要な役割を担うようになる。


 現在、自動運転の権限は伝統の自動車メーカーに与えられており、百度、テンセント、アリババなどのIT企業は自動車メーカーとの協力という手段を選んだが、市場の新たな勢力も無視してはならない。百度の自動運転技術プラットフォーム「アポロ」が7月に発表されて以来、6000以上の開発者が支持を示し、1700社以上の協力パートナーが「アポロ」に加わり、100以上の協力パートナーが「アポロ」のデータ使用を申請した。今年末までに、「アポロ」は新たな能力を発揮し、自動車が簡単な道路状況において自動運転任務を遂行できるようになるとみられる。また、鳥多くのデータとデータアップロードのインターフェースも開放される。2018年12月、「アポロ」は特定エリアの高速道路と都市道の自動運転データを開放し、2020年12月には、高速道路と都市道の全自動運転データを開放する見通し。これらのデータは自動運転車の開発、走行に必要な全行程をカバーし、業界全体の発展の参考になるとみられる。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月2日



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