深センの自動運転バスが各方面から注目を集めている。世界最大の自動車市場である中国は、2025年までに高度自動運転車の使用率を20%にし、2030年までに完全自動運転車の使用率を10%にする計画。各メーカーが開発に着手し、今後15年で中国の乗り物は大きく変化するとみられる。
自動運転関連の技術会社の中で、百度は積極的に取り組んでおり、重要な産業連盟の構築も進めている。
百度は9月、今後3年で100以上の自動運転事業に充てるための100億元のアポリ基金を開設。
10月には中国自動車メーカーの金龍連合汽車工業と中国初の自動運転バスを共同開発した。2018年7月に生産を開始する予定。
そのほか、バス運営会社の深セン公交集団が自動運転バスのテストを開始したという情報もある。このバスは中国企業haylion技術のソフトウェアとセンサーを搭載する。
深セン公交集団は香港市場に上場する運輸国際控股の子会社で、前身は九龍バス控股。しかし、ほかの市場でのテストで、自動運転バスの課題も持ち上がっている。
ラスベガスで11月、自動運転シャトルバスが発表2時間後にトラックと衝突するという事故が発生した。テストスタッフは、事故発生時のバスの反応にミスはなかったが、対応方法に改善の必要があると話した。
ラスベガスの自動運転バスが発表日にトラックと衝突した。
バスの後ろに20フィートのスペースがあり、前方の車がバックしたのを探知すればバスもバックするはずだが、プログラム処理の問題により、停車するという対応をした。人が運転する場合の経験と対応方法とまだ差があることが発覚した。
米国、フィンランド、日本に続き、中国も自動運転バスの競争に加わり、その情報は外国メディアにも伝わっている。各国が自動運転バスの道路走行を急ぐのは、より多くの道路データを収集し、ディープラーニングを通して実際の道路状況を測定し、ソフトウェアを改良するためである。10年以内に高度自動運転車が日常的に見られるようになるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月13日