南水北調プロジェクト 3年で1億人が享受

南水北調プロジェクト 3年で1億人が享受。

タグ:南水北調 水資源の供給

発信時間:2017-12-13 14:49:36 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 「南水北調」(南部の水資源を北部に送るプロジェクト)の東・中線一期プロジェクトが全面的に通水して3年で、水を受ける地域の住民の生活用水の保障、生態系の修復と改善、干ばつ防止・冠水排出などは社会、経済、生態などに効果をもたらし、東・中線から受益した人は1億人を超えた。


 これは、国務院南水北調プロジェクト建設委員会弁公室の12日の記者会見で明かされた内容。


 国務院南水北調プロジェクト建設委員会弁公室総合司の耿六成司長によると、東・中線の通水後、南水北調の水を受ける地域は北京と天津の2つの直轄し、河北、河南、山東、江蘇など33の地級市に及び、新たな水源を切り開き、都市の工業供水保証率を高めた。また、東線一期プロジェクトの輸送線の水質は地表水Ⅲ類基準に達し、中線の水質は安定し、沿線の生態環境が大幅に改善された。


 北京市は水資源が不足している都市である。通水後、南水北調は北京市内の供水量の7割以上を占め、1人あたりの水資源量は100立方メートルから150立方メートルに増加した。通水後、水を受ける地域の水質も大幅に改善された。北京市自来水集団によると、南水北調の水の使用後、硬度は380mg/lから120-130mg/lに低下した。


 また、水移動と汚染改善プロジェクトの実施により、南水北調は生態文明の建設と生態安全の保障において重要な役割を果たしている。3年で、北京や天津など6つの省・市は南水北調を地下水に置き換える作業を加速化し、8億立方メートル以上の地下水の採掘を削減した。


 それだけでなく、東・中線一期プロジェクトの通水後、沿線の省・市で水資源の供給が増え、都市に直接供水され、重点区域の工業・農業用水の供給も配慮されるようになった。工業・農業の生産高は年間1000億元近く増加するとみられる。


 中国北部の水資源不足を解消するため、2002年12月に南水北調プロジェクトが始まった。東・中線一期プロジェクトはそれぞれ13年11月15日と14年12月12日に通水した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月13日

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