28日、中国のパンダ「彩陶(チャイタオ)」と「湖春(フーチュン)」がインドネシアに渡って3カ月が過ぎた。祝日ではないが、パンダ館があるタマンサファリの入り口の3車線の道路には2キロ近くの車の行列ができ、多くの観光客が入園するのに1時間ほど並んだ。
タマンサファリの ヤンセン・マナンサン園長は中国新聞網の記者に対し、「パンダを見るために来た人ばかり。数日前の週末とクリスマスには数キロの車の列ができ、8カ所のゲートを全て開けても足りず、夜10時の閉園時間になっても車が残っていた」と話した。
「彩陶」と「湖春」は9月28日にガルーダ・インドネシア航空のチャーター機に乗って四川省からジャカルタに到着し、同日にタマンサファリのパンダ館に入居した。11月26日、パンダ館が一般公開され、この中国の国宝がインドネシアの観光客と対面した。
マナンサン園長は、「パンダのおかげで来園者が30%増加した。中国の旧正月には50%増になる見通し」と話す。標高1400メートルにあり、赤い壁と緑の瓦の中国式建築のパンダ館の前にはワクワクした表情の観光客が次々と訪れ、満足した笑顔で出て行く。
わんぱくで可愛い「彩陶」と「湖春」も貢献している。竹を食べる姿は可愛らしく、お腹が膨れるとクールな表情も見せる。寝そべったままガラスの前に移動し、観光客と向き合うこともあり、興奮した子供の声やカメラのシャッター音にも怖がらない。観光客の多くが親子で、若者グループもいる。ある中年夫婦は、母親が座った車椅子を押しながら見入っていた。
「パンダの熱狂的ファン」というある韓国人旅行者は、「世界のすべてのパンダ館に行ったことがあるが、インドネシアのパンダ館は広くて条件が良く、パンダも非常に可愛らしい」と話した。
マナンサン園長によると、パンダ館に入居してから、7歳の「彩陶」と「湖春」はその快適な環境にすぐに慣れ、よく食べよく眠り、楽しく遊び、身長と体重も増えた。
中国とインドネシアの関係をつなぐ使者として、「彩陶」と「湖春」は観光客を楽しませるだけでなく、インドネシアに「パンダブーム」も起こした。
ジャカルタの繁華街にあるシャングリラホテルのロビーには赤いドライフラワーで作られた3体の「巨大パンダ」があり、多くの宿泊客が写真を撮影している。また、各種の展示イベントには可愛らしいパンダのキャラクターが登場し、デパートでもパンダグッズが売れている。
中国銀行(香港)ジャカルタ支店はパンダの水墨画をデビットカードにデザインし、人気を集めている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月29日