1万平方メートル以上の2階フロアにテナントが軒を連ね、赤や緑の色が入り混じり、大勢の人が値段交渉をしている。まるで野菜の卸売市場のような光景である。ここは雲南省の斗南花卉市場電子オークションホールで、草花の仲介業者や卸売業者が毎日午後に花の電子オークションを行い、開始1時間前にここで商品を見ることができる。
雲南省は花の栽培が盛んな省である。市場で働く人によると、昆明市周辺の花の苗木栽培農家は10万に上り、その多くが花を専門に栽培し、午後に花を市場に届け、夕方と夜に卸売販売をする。貴重な品種は夜間に全国各地に空輸され、翌日朝に各大都市の店に並ぶ。
市場は通常、夜8時頃に取引を開始し、ガラリとしていた室内はあっという間に人でごった返す。60種類、300品種以上、400~500万本の花が売られる。毎日280トン以上の花が航空機、鉄道、道路で全国60以上の大中都市に運ばれ、日本、韓国、東南アジアなどの周辺の国と地域にも輸出される。2001年、「中国最大の花取引市場」として上海大世界ギネス記録に認定された。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月30日