通常、悪天候で民間旅客機は離陸できないが、済南遥墻国際空港で先日、中国はは初めて視界150メートル以下での旅客機の離陸を実現した。
12月29日午前7時4分、済南市気象局は霧のオレンジ警報を発令し、済南遥墻国際空港も霧に覆われた。7時46分、ボーイング737-800型機が離陸し深センに向かった。この時間帯に同空港で離陸したのはこの便だけだった。
同日9時16分までに、14機の山東航空の航空機が視界150メートル以下で離陸に成功した。この15機にはHUD技術が搭載されていた。
HUDは透明の投影機のようなもので、離陸時にパイロットはモニターで滑走路の残りの距離、飛行速度、現在の高度を確認し、パイロットの負担を軽減するだけでなく、正確さを高め、離陸時の視界基準も下げることができる。
国内の多くの空港は視界200メートルが離陸基準、済南遥墻国際空港は400メートルが基準だが、HUD技術があれば150メートルでも離陸できる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月3日