1998年1月、中国の3G政策を決める「香山会議」が開かれた。会議は国内外からの圧力に耐え、中国企業が国際電気通信連合(ITU)に3G時代の中国標準TD-SCDMAを提出することを支持する方針を固めた。TD-SCDMAは先進国のモバイル通信標準における独占を打破し、世界の3G時代の3大標準の1つになった。
この20年で中国のモバイル通信事業は「2G追随」、「3G突破」を経て「4G並行」の飛躍を遂げ、中国が進めるTD-LTE-Advancedは世界の2大4G標準の1つになった。
モバイル通信の性能向上に対する追求はとどまることを知らず、5G通信の登場が迫っている。中国は、2020年に5G時代の世界トップに立つ努力を続けている。
2015年、ITUは5Gの3大応用シーンと8項目のパラメータを定義した。データによると、5Gを利用することで通信速度は1000倍になり1秒1Gに達すると同時に、タイムラグが短く通信が安定するという特徴もある。また、時速500キロの高速道路でもタイムラグを1ミリ秒にし、長距離・同期の通信を可能にし、自動運転、クルマのインターネット、工業自動化などの新興産業にもネットワークの土台を築く。
中国情報通信研究院の責任者は、「業界では『4Gは生活を変え、5Gは社会を変える』と言われている。5Gのビジョンは万物をつなぐことで、5Gは社会生活のあらゆる面に変化をもたらす」と話す。
5Gは2020年に実現の見通し