出発前に家で写真を撮る任亜娟さん(左)、夫の李全忠さん(右)、娘の李卓蔚さん(2月9日)
「行ってきます。今年も一緒に年を越せないけど、家の掃除はしておきました」。これは任亜娟さんが夫の李全忠さんに残したメッセージである。夫が帰宅した時、彼女は蘭州発・成都着の列車に乗っている。任亜娟さんも全忠さんも同じ中国鉄道蘭州局集団有限公司蘭州旅客輸送線で列車長をしているが、担当する路線は異なる。2人は1995年に結婚してから、仕事の関係で一緒にいる時間が少なく、思いを紙に書いてわかりやすい場所に置くということを20年以上続けている。
「もうすぐ春節だから、両親に正月用品を買っておくように」、「最近寒くなってきたから、セーターを買ってきた。着るように」、「娘を実家に送り届けた。安心して仕事するように」。現在はメールやチャットなどがあり、すぐにメッセージを受け取れるが、2人はノートのメッセージを見て家族の温もりを感じている。今では娘の李卓蔚さんも列車の乗務員になっている。
今年、3人は春運任務を担当するが、別の列車で春節を過ごす。旧暦12月23日、3人は「小年」を過ごし、春節前の一家団欒を楽しんだ。翌日早朝、任亜娟さんと娘の李卓蔚さんは仕事に行き、李全忠さんは夜の勤務に出発する前に「娟が好きなニラ餃子を作って冷蔵庫に入れておいたから、帰ってきたら一緒に食べよう」というメッセージを残した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年2月11日