“お一人様経済”を促すSNSアプリ:気ままな一人生活を好む“仏系青年”

“お一人様経済”を促すSNSアプリ:気ままな一人生活を好む“仏系青年”。

タグ:育成系ゲーム スマホゲーム業界

発信時間:2018-03-04 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

 技術は、人々に孤独を享受しやすくさせ、伝統的な社交様式を徐々に変化させる。香港紙「南華早報」は先ごろ、青年の間で広がる「孤独で寂しい感覚」が経済分野で注目され始めたと報じた。


 2017年、中国スマホゲーム業界の売上は180億ドル近くに上った。同業界の未来と今後の売上は明るいと目されている。しかし「旅行青蛙(旅かえる)」や恋愛ゲーム「恋与制作人」が大ヒットしていることから、似たような育成系ゲームが今後の投資対象になるのかどうかが人々の関心を集めている。


気ままな一人生活を好む“仏系青年”


 調査会社「Packaged Facts」が行った大規模調査によると、インターネットが余暇の生活を変えたと感じている人は一人暮らしの人々に多い。彼らはしばしば深夜までインターネットを使用し、そのため睡眠時間が減っている。かといって、彼らが家にこもりがちなわけでもない。「新技術と社会隔離」の研究によれば、インターネットとSNSメディアを頻繁に使用する人々は、他のグループと比べて多様で広範囲な交際圏を持つという。


ユーザーの社交ニーズを満たすアプリゲーム


 蒋堅氏は、「この種のゲームが大ヒットした大きな要素は、社交が面倒な、孤独な若者の気持ちにマッチしたからだ」と指摘する。「今の一人暮らし青年は社会現象だといえる。彼らは結婚や子育てを含む現実社会での社交活動に対して心理的抵抗感がある一方、一定の社交ニーズも併せ持つ」。この社交ニーズをどのように満たすべきか。ちょうどいい方法がゲームだった。だから子供を育てるのが面倒な人がカエルを育て、母親心を満たす。恋愛が面倒な人が恋愛ゲームで少女的な恋心を満たすのだ。


 浙江大学で創新と企業家精神を研究するマーク・グリフィン教授はメディアの取材に対し、「我々は技術によって進化する社会を目撃しているのかもしれない。中国の若者、特にミレニアル世代は、前の世代以上に個人的体験と個性化サービスを追求している。これは外国の同世代と同様の傾向だ」と述べる。


 北京のある重点大学の心理カウンセラーである王芳氏は取材に対し、「この数年、うつ病の症状を持つ学生が増えています。若者の一部には、社交を拒否する傾向がやや加速しています。専門的観点でみると、この種のゲームをはけ口にすることは悪くない選択の1つです」と述べる。


 人々はしばしば、一人暮らしは世間と隔絶していると考えがちである。しかし実際は異なり、むしろ正反対だと考える人も少なくない。一般的に、一人暮らしの人々の社交生活は過度に拡がっており、加えてデジタルメディア上で大活躍している。その結果、より忙しくなっているのだ。彼らの多くが過度な社交活動に時間をかけすぎてしまうことに困っている。たとえば夜に飲み会をしたり、ネットでチャットし続けたりなどだ。外部世界との関係が少ないことを心配する必要はない。 

 

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