社会>
japanese.china.org.cn |02. 04. 2018

VWの燃費不正車、砂漠で「自動車墓地」になる

タグ: VW 燃費不正 カリフォルニア

 独自動車メーカーのフォルクスワーゲン(VW)は2015年の燃費不正問題により、米国で対象ディーゼル車35万台を買い戻し、74億ドル以上の損失が生じた。ところがこれらの買い戻された自動車の多くが完全な処理を施されておらず、カリフォルニア州の砂漠の廃棄場に集められ、巨大な「自動車墓地」になっている。

 

 VWは2015年、ディーゼル車に不正ソフトを搭載し排ガス規制を逃れていたことが発覚した。世界では問題車を約1100万台販売していた。VWはこれらの回収された車の合理的な処理を余儀なくされた。車はデトロイト近郊の閉鎖されたサッカースタジアム、ミネソタ州の旧製紙工場、カリフォルニア州ビクターヴィル付近の砂漠などに置かれている。

 

 VWの女性報道官のJeannine Ginivan氏は先週水曜日、「ディーゼル車の和解協定によると、カリフォルニア州ビクターヴィル付近の砂漠駐車場は、車を合法的に保管・回収する駐車場の一つだ。関連地点は臨時で車を駐車する場所であり、米当局の許可があれば、修理後に販売もしくは輸出することに同意する」と話した。

 

 VWは当初、これらの車を分解する方針だったが、現在は排ガス規制合格後に市場に戻すことを検討しているようだ。VWは米国で、オーナー、環境監督管理機関、各州、ディーラーに賠償金250億ドル以上を支払うことに同意している。また米国で販売された約50万台の不正車を買い戻し、2019年末まで買い戻しを続けるとしている。 


 VWは現在もドイツと世界で、一連のスキャンダル関連問題に直面している。VWは不正車の罰金・賠償金を244億ドル以上支払っているが、専門家は最終的にこの数値がさらに膨らむと見ている。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年4月2日

1  2  3  4  5  >