調査:青年の9割「第二子出産に社会支援必要」

調査:青年の9割「第二子出産に社会支援必要」。

タグ:出生のピーク

発信時間:2018-04-10 16:45:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

   第二子の全面解禁後、出生のピークを迎える前に養育費の高さは多くの家庭に第二子出産の動力を失わせている。この問題について、ある専門家は養育費の社会化プロセスを加速化し、家庭の養育費を削減すべきだとの見解を示した。


 中国青年報社会調査センターはアンケートサイトと共同で18~35歳の青年1977人を対象に調査を実施した。それによると、77.7%が「第二子出産のコストが高すぎる」、77.2%が「養育費は自身の出産意思の決定に影響する」と回答。また、90.6%が「第二子出産に社会の支援が必要」と答え、支援が必要な方面のトップ3は教育(75.6%)、医療(67.9%)、住宅(57.0%)だった。回答者の63.5%が「0~3歳の保育・幼児教育公共サービス機関の発展を加速化させるべき」と考えている。


青年の77.7%「第二子出産のコストは高い」


 調査によると、第二子について「出産したい」と答えた青年は47.4%、「出産したくない」は27.6%、「どちらとも言えない」は20.4%、「すでに出産した」は4.6%だった。第二子出産のコストについては、77.7%が「高い」、15.9%が「普通」、3.4%が「高くない」、2.9%が「どちらとも言えない」と回答。


 北京の某研究院に勤務する李偉さんの家庭には生後15カ月の子供がいる。彼は、養育の最大のストレスは育児コストと教育コストだと考える。「共働きの家庭は親に子供を見てもらうしかない。親がだめならベビーシッターを雇わなければいけない。しかしベビーシッターのレベルはまちまちで、仕事中も心配になる。そのほか、2人の子供の年齢が離れていても大変。例えば、年上の子の宿題を手伝い、その横で年下の子が泣くということもある。2人の子供の通学時間が異なれば、送り迎えも問題になる。また、毎週早期教育クラスに通えば、年間約3万元の出費になる。現在は親子関係の重要性が強調され、土日は親が早期教育クラスに連れていかなければいけない。これは自分の親やベビーシッターにはできない。そのため、週末も保護者は休めず、疲れがたまる」と李偉さん。


 調査によると、第二子出産の最大の心配事は世話する人がいない(67.8%)と女性が働けない(64.1%)。そのほかに、優れた教育資源が少ない(56.6%)、住宅コストが高い(43.5%)、妊娠・検査の費用が高い(42.3%)、医療資源が足りない(35.6%)なども多い。


 中国(海南)改革発展研究院経済研究所所・研究員の匡賢明氏によると、家庭において、養育費は2つの要素で決まる。1つは経済成長レベルによる養育費の向上、もう1つは成長段階ごとの養育費の構造の変化である。


 匡賢明氏は、「養育費には生存のための支出と成長のための支出があり、前者は妊娠、検査、出産、養育の費用など、後者は子供の教育、医療、さらに学区の住宅購入などの間接的なコストなどを含む。過去と比べて、中国の家庭の養育費の構造は大きく変化し、生存のための支出の割合が低下し、成長のための支出が増えている。また、後者は家庭の出産意思決定に大きく影響し、社会全体の出生率にも影響している」と話した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年4月10日

 

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