社会>
japanese.china.org.cn |15. 05. 2018

四川大地震から10年 「忠誠」続ける現地の将兵ら

タグ: 武装警察 避難 救助 


2008年5月13日、ブン川の被災地でがれきに埋まった被災者を助けるブン川森林大隊の将兵(武装警察アバ州森林支隊提供)。


 2008年5月12日14時28分、四川省アバ・チベット族チャン族自治州ブン川県でマグニチュード8の強い地震が発生した。大地は大きく揺れ、山や川までもが動き、被災地は大きく破壊され、多くの人々が亡くなった。中華人民共和国建国以来、最も破壊的で、最も波及範囲の広い地震となった。地震発生から10分後、最初の危険を脱したブン川森林大隊の将兵らは、県党委員会と県政府の命令を受け、抗震(地震救済)指揮部に集結。43人の将兵は3グループに分かれて捜索救助活動を展開し、その日のうちに13人を救い出し、260人余りを安全な場所に避難させた。またブン川大隊臥竜中隊の30人の将兵らは14時38分、深刻な被害を受けた臥竜核桃坪パンダ野生化繁殖育成研究センターに入り、負傷した職員2人を救出し、パンダの子ども14匹を安全地帯に緊急移送、さらに驚いて逃げ出した4頭のパンダをその後の数日で見つけ出した。


 将兵らは地震発生後74日間にわたって、数百回の任務を受け、人員の捜索救助や地元のスーパーのキン興超市に備蓄された物資の管理と配布、蘿卜寨や草坡郷への薬品や物資の運搬、雁門の臨時避難テントの設置、援助物資の積み降ろしなどに取り組んだ。戦士らは、大隊駐屯地が廃墟となった現実には目をくれることもなく、任務を遂行する場所に寝泊まりした。地震発生後半月が過ぎてからやっと、駐屯していた建物の前のグラウンドに、二人用のテントを徐々に設置し、住み始めた。同年9月にはトタンの仮設住宅に移り、翌年7月には駐屯地の修繕を終えた。将兵らは自ら建材を運び、整地や建築を担い、植物も植え、ブン川の爽やかな山風の中で一年にわたって作った新たな家に移り住んだ。


 震災から10年が経ち、地震救助に参加した将兵は大隊には4人しか残っていないが、この間にブン川大隊で働いた将兵は300人余りに達する。同じ駐屯地で次々と入れ替わる将兵らは任務の遂行を続け、新世代の革命軍人の模範を示し、数々の功績によって「地震救助英雄集団」「一等功労集団」「模範兵中隊」などと呼ばれるようになった。



1   2   3   4   5   6   7   8   >