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japanese.china.org.cn |16. 05. 2018

中国人科学者、大規模光量子計算チップを開発

タグ: 光量子 チップ 物理


 中国の研究者は大規模な光量子チップを開発し、重要な仮想量子計算デモに成功した。


 米Science Advances最新号に掲載された研究内容によると、上海交通大学の金賢敏氏が率いるチームは「フェムト秒レーザー直写技術」を使い、ノード数が49×49の光量子計算チップを開発した。論文の筆頭著者である金氏は新華社の記者に対して、これは世界最大規模の光量子計算チップだと話した。


 研究者はこのチップを使い、仮想量子計算の一種のアルゴリズム「量子ランダム走行」を示した。金氏は「この量子進化系が十分に大きく柔軟な設計を手にすれば、各種アルゴリズムと計算任務を実現でき、従来のコンピュータに大きく勝ることになる」と説明した。


 汎用量子コンピューターに関する情報が近年、相次いで伝えられている。IBM、グーグル、インテルなどの企業は量子ビット数の記録を競っている。しかし数十、さらにはより多くの量子ビット数が全面的に相互接続せず、精度が不十分でありもつれが困難な場合、汎用量子計算は依然として実現困難だ。


 金氏は「仮想量子計算は汎用量子計算と異なり、量子システムを直接構築でき、汎用量子計算のように複雑な量子もつれに依存する必要がない。製造・制御可能な量子物理システムが新たなスケールに到達すれば、新たな物理問題を模索し、特定問題において従来のコンピューターを遥かに上回る絶対的な計算能力を発揮できる」と述べた。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年5月16日