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japanese.china.org.cn |21. 05. 2018

「イギリス一裕福なホームレス」死去 小屋が競売に

タグ: 裕福 ホームレス 競売

 イギリスの『デイリー・メール』の5月17日の報道によると、実際にあった出来事を改編したハリウッド映画に登場したイギリスのハムステッド・ヒースにある小屋が競売にかけられることがわかった。敷地面積約0.5エーカーのこの小屋の最低入札価格は9万5000ポンドになる見通し。

 

 所有者のハリー・ハロウズさんは1986年に安い賃貸物件を追い出され、賃貸料を支払う余裕がなかったため、ロンドンのハムステッド・ヒースにある林にこの小屋を建てた。30年前にハリーさんが小屋を建てたとき、ここはまだ人のいない荒野だったが、住んでいるうちにロンドンの高級住宅街になり、多くの富裕者が住むようになった。

 

 ある不動産開発会社はこの土地に目をつけ、所有権を取得しようと考えたが、ハリーさんは自分の家を手放そうとせず、この会社は訴訟を起こした。訴訟は2年にわたり、最終的にハリーさんは2007年にこの0.5エーカーの土地の所有権を取得した。

 

 イギリス政府の土地政策によると、所有者のいない家に12年住んだ公民はその家の所有権を得ることができる。ハリーさんは家を追い出されなかっただけでなく、土地所有権も取得し、「イギリスで最も裕福なホームレス」になった。

 

 ハリーさんは2016年に病死し、小屋は慈善機構に寄贈された。ハリーさんが守り続けたこの小屋の競売のニュースは話題になり、「土地が狭すぎて開発できない」「2017年に同名の映画が上映されて有名なり、観光価値は言うまでもない」などの声が上がっている。一方、「この土地の所有者はハリーさんで、彼の遺志を尊重し、必要な人に残すべき」という声もある。



「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年5月21日

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