中国の「月の裏」への着陸計画、ついに幕開け 通信中継衛星打ち上げ

中国の「月の裏」への着陸計画、ついに幕開け 通信中継衛星打ち上げ。今回の打ち上げを中国当局はそれほど強調していないが、重要な意義のあるこの打ち上げに、外国メディアも幅広く注目している…

タグ:通信 中継 衛星 鵲橋号 

発信時間:2018-05-23 13:58:15 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中国の月探査機「嫦娥4号」の任務遂行に向けた通信中継衛星「鵲橋号」が21日早朝、四川省の西昌衛星発射センターからキャリアロケット「長征4号丙」で打ち上げられた。今回の打ち上げを中国当局はそれほど強調していないが、重要な意義のあるこの打ち上げに、外国メディアも幅広く注目している。


 「環球時報」記者の調べによると、鵲橋号は打ち上げと軌道投入後、年末に時機を見て実施される嫦娥4号月探査任務に地球・月間の中継通信サービスを提供する。このため今回の打ち上げは、中国の嫦娥4号の月の裏側の着陸任務が幕を開けたことを意味するとも言える。


月の裏側の着陸の難度はどれほど高いか


 嫦娥4号は、2013年に月面着陸を成功させた嫦娥3号の予備機だった。だが月の裏側に降りる今回の着陸方式や稼働状態は、前回の任務の単純な繰り返しではまったくない。中国空間(宇宙)技術研究院党委書記兼副院長の趙小津氏はメディアの取材に対し、月の表側には広大な平原があり、多くのクレーターがあるものの、クレーターの底でも比較的平らな地形をしている。だが月の裏側の地形はより複雑で、クレーターはさらに多く、地勢はより険しい。このため、嫦娥3号がアーチ型のゆっくりとした方式で着陸したのとは異なり、嫦娥4号は、より切り立ったほとんど垂直に近い着陸方式を取り、急勾配の崖との衝突を避ける。これは着陸器の性能により高い要求を突きつけるものとなる。


 さらに中国の専門家の紹介によると、嫦娥4号はまもなく、月の「夜」の作業モードを始動する。月面の「一日」は地球上の約28日に相当する。そのうち昼が半分、夜が半分で、温度差は300度以上にも達する。嫦娥3号と比べると、嫦娥4号は電源方式で改良が加えられた。同位体温度差発電と熱電総合利用技術を利用することで、月の夜を無事に過ごすことができるだけでなく、いくつかの測定作業も展開できる。このため中国の多くの宇宙ファンを落胆させた月面探査車「玉兔号」の故障のような状況はもう起きない。


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