中国のネット有名人インキュベーター、何を生み出したのか?

中国のネット有名人インキュベーター、何を生み出したのか?。

タグ:ネット有名人 

発信時間:2018-05-27 10:15:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 オーストラリア放送協会はこのほど、「SNSでライフスタイルを紹介するだけでガッポリ稼ぐためには?」と題した記事を掲載した。要旨は下記の通り。


 これは多くの人にとって白昼夢のようだ。しかし今や多くの若い利用者を持つ中国では、ネット有名人の「インキュベーター」が、若い女性数百人のこのような夢を叶えている。彼女たちはSNSの巨額の市場で、リッチなスーパースターになっている。中国市場が異常とも呼べるほど巨大なため、一部の人気女性はキム・カーダシアンよりも稼いでいるほどだ。


 中国最大のネットインキュベーターを自称する視飛科技は現在、大志を抱く600人以上のネット有名人を擁する。同社は自撮り棒の上手な使い方、個人のブランド形成により、ファンを客に変える方法を伝授している。同社のあるイベントでこのほど、数十人の人気女性が教えを実践に応用した。赤のフェラーリで登場し、自撮り棒でイベントを生中継した。


 研究によると、中国の「95後」(95−99年生まれ)の間で最も人気のある職業はネット有名人だ。ネット有名人インキュベーターはブランド形成、ファン引き留め、商品開発に関する「職業教育」を提供している。25万人のファンを持つ陳暁英さん(音訳)の2015年の所得は、200万豪ドルを突破した。提携先は、陳さんのライフスタイルを販売していると称する。中国東部で暮らす多くの若者にとって、「プチセレブのロマンチックなライフスタイル」は非常に魅力的だ。これはネット有名人によるブランド形成の重要内容となっている。


 若い女性を育成し、知名度をお金に変えるネット有名人「学院」もしくはインキュベーターは、真新しい概念ではない。重慶市の大学は昨年、個性の形成、心理学の電波、イメージデザイン、ネット生放送総合技能を教える授業を行った。


 ロイヤルメルボルン工科大学の中国デジタルメディア専門家の兪海青氏(音訳)は今世紀初頭より中国のネット有名人文化の研究を開始していた。当時は一部の女性ブロガーが頭角を現したばかりだった。「伝統的な男性中心社会において、(彼女たちの登場は)インターネットがいかにして若い女性に声を発する場を与えるかを示した。これは現代中国女性の意識の台頭とされたが、残念ながら多くの業者がネット有名人を大量生産するようになり、この現象はすでに完全に異なるものに変わっている。このような女性は今やみな同じ顔になり、同じ方法をなぞっている」



「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年5月21日


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