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japanese.china.org.cn |07. 06. 2018

マイクロソフト、海中36メートルにデータセンター設置

タグ: 水中データセンター

 

 マイクロソフトが進める研究プロジェクト「Natick」が次の段階に突入し、スコットランドのオークニー諸島の海岸付近に水中データセンターのプロトタイプを設置した。プロジェクト「Natick」は水中データセンターの実行可能性調査を目的とし、数年前に社内活動「シンクウィーク」でアイデアが生まれた。


 同活動は参考用に社員からアイデアを募集。プロジェクトは2014年に始動し、16年初めになって正式公表された。同社は当時、カリフォルニア州の海岸から10メートル離れた水中でコンセプト検証データセンターのテストを実施したと明かした。次は水中ルームの設計と製造に着手する。


 プロジェクト「Natick」は海の自然冷却能力を利用して省エネを図り、付近の人口が密集した沿岸部の住宅街に高速処理サービスを提供することを目的としている。


 北部諸島データセンターは欧州海洋エネルギーセンターに位置し、波エネルギーと潮汐エネルギーの測定・開発施設に使用される。これはマイクロソフトのプロトタイプデータセンターをエネルギー面で支援することになる。マイクロソフトの水中ルームは長さ約12メートルで、コンテナとほぼ同じ大きさ、864台のサーバーを収容でき、現在は海中35.6メートルの位置にある。


 多くの大手IT企業が世界の通信とビッグデータの処理に必要なインフラ開発に投資している。マイクロソフトはクラウドコンピューティング業務「Azure」の拡張に取り組み、2017年にはフェイスブックと共同で長さ6400キロメートルの大西洋をまたぐ通信ケーブル「Marea」を設置した。グーグルは先日、長さ8400キロメートルの海底ケーブルを敷設し、日本とオーストラリアをつなぐと発表した。


 プロジェクト「Natick」は海水を測定して海底データセンターが実行可能かを判断し、同研究は新たな見解を提供できる見通し。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年6月7日

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