中国の贅沢な出産後養生、所得増でブームに

中国の贅沢な出産後養生、所得増でブームに。

タグ:出産後養生

発信時間:2018-06-23 09:55:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 ヨガのレッスンが始まろうとしていた。ちり一つ落ちていないヨガルームが営業を開始し、チーズケーキなどのスイーツも並べられていた。通路からはかすかに、赤ちゃんの泣き声が聞こえてきた。まるで5つ星ホテルのような光景だが、これは上海市郊外のとある「座月子」(出産後1か月養生する習慣)センターで、母と新生児はここで1カ月生活し、多ければ7万元支払う必要がある。9日付香港紙・南華早報が伝えた。


 中国文化は女性に座月子を求める。中国人の所得拡大に伴い、座月子で母は家の中に閉じ込められるだけとは限らなくなった。初めて母になった34歳の兪雪婷さん(音訳)は「産後に子供を世話した経験がなく、専門的な機関で子供を育てたい」と話す。この北欧風の建築風格を持つ国際座月子クラブ内で、彼女と生まれたばかりの息子の康康ちゃんは行き届いたサービスを受けている。「ここにいることで、一家全員が解放された。家であれば、皆の睡眠が不足する。私は育休を申請できるが、夫は通勤しなければならない」中国の伝統に従えば、女性は座月子の期間中に体も髪の毛も洗えず、歯磨きもできず外出も許されない。しかし医師は兪さんに、その必要はないと伝えた。同センターは彼女に、中国医学と西洋医学を結びつけた、より科学的な産後の回復方法を提案した。香港大学看護学院講師の蔡慧さん(音訳)は「座月子の一部の習慣は体の健康を損ねる。研究によると、伝統的な座月子を守れば、産後のうつになる可能性がある」と指摘した。


 中国メディアの報道によると、中国各地の座月子センターの数は2000年の数十軒から昨年の4000軒以上に増加した。これは現代の中国人の出産が遅れていることと関連しており、かつ座月子の費用をまかなえる人が増えたためでもある。中国のみならず、中国人のいる所ならば座月子センター、あるいは「座月子専門家」を見つけることができる。



「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年6月23日

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