ロシアW杯2018では激戦が展開されているが、
中国の多くのファンは中国がW杯から
どれほど離れているのだろうかとため息を漏らしている。
男子代表以外は、とても近いようだ……
このほど開催されているその他のサッカーW杯で、
中国代表は欠席しておらず、しかも吉報が伝わっている。
6月18日のブラインドサッカー世界選手権で、中国チームが3位に入賞した。
さらに6月21日のロボットサッカーW杯では、中国代表が栄冠を手にした。
今年のロボットサッカーW杯の軽量級決勝戦で、
浙江大学は再びライバルのカーネギーメロン大学と激突し、
激戦の末4対0で勝利を収め優勝した。
ここからはロボットの卓越した球技を実感しよう。
ゴールポスト前で仲間からパスを受け、
足元にボールをしっかりコントロールし、
後ろ向きや横向きでドリブルする技術を使い、
隙間を見つけて身を転じシュートを放った。
流れるような動作で、一気に叩き込んだ。
これほど安定したコントロール力は、
今回初めて競技場で披露された。
従来のロボットはボールを押し前進するぐらいだった。
この勝利を収めるシュートは、一朝一夕で身につけられるわけではない。
浙江大学は2013、14年に優勝すると、
その後3年連続で敗退していた。
2015年は3位に留まり、
自身の技術の不足を分析するようになった。
熊蓉「監督」がチームを率い、
小型サッカーロボの構造を作り直しアルゴリズムをデザインし、
ロボットが複雑なルールと変化に対応できるようにした。
コントロールの安定性を高めるため、
3Dプラインターや赤外線センサーなどの技術を用い、
ボールを捉えるハードを設計した。
これらの優れた技術を持つ「選手」たちは、
どのような姿をしているのだろうか?
彼らに近づき、その勇姿を見てみようではないか。
ルックスは可愛らしい?
外観:円柱状
直径:18センチ
高さ:15センチ
底部には4つの全方向車輪があり、
各方向に柔軟に移動し、
高速運動中にボールをコントロールしシュートを打てる。
ピッチでは、
仲間と協力しボールをカット・パスし、
さらにはフェイントを掛けることもできる。
ロボットのチームワークを検証し、技術の発展をけん引するため、
ロボットW杯は毎年ルールを調整している。
今年の試合では、ロボットが6台から8台に増え、
本物のサッカーの人数に近づいた。
コーナーキックの距離、シュートのスピード、スライディングなどの規制もある。
今年のロシアW杯では、
ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が導入され、SFチックだ。
今年のロボットW杯でも、
自動レフェリー技術が導入され、プログラムを直接判定した。
すごすぎて言葉も出ない。
これらのルールに従い、
ロボットはスピードを上げ、
正確に敵を回避しなければならない。
衝突すればイエローカードをもらうからだ。
ここまで見れば、
人とロボットのサッカーに期待するのではないだろうか?
焦ってはいけない。
ロボットW杯の次の壮大な目標は、
2050年までにロボットのチームを作り、人の優勝チームに勝つことなのだから。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年6月29日