都市は人類文明の結晶であり、世界の各要素、資源が最も集中する場所でもある。インフラ、公共サービス、生態環境改善など各分野のキャリアとして、都市は持続可能な発展において最大の議題になっている。
中国城市・小城鎮改革発展センターの徐林主任は先日開かれた第2回国際都市持続可能な発展ハイレベルフォーラムで、「今後20年で中国の都市部人口は80%前後になるだろう。これほど多くの人口が都市部に集まれば、都市の持続可能な発展問題は間違いなくより重要になる」と述べた。
フォーラムでは国連人間居住計画及び20カ国以上の政府、シンクタンク、企業代表が「都市改革と発展」というテーマで交流。また同日、フォーラムは『国際持続可能な発展試行都市指針』と『都市持続可能な発展枠組み』(中国語)を発表した。 改革開放から40年で、中国は史上最大規模、最速の都市化を経験し、中国の都市化率は改革当初の20%弱から2017年末には58.52%に上昇した。
第12期全国人民代表大会財経委員会副主任委員・国家発展改革委員会元副主任の彭森氏は、「都市人口の増加に伴い、土地空間、住宅、就職、インフラ、教育・医療などの需要は急増している。これらの問題は都市住民の福祉に影響するだけでなく、世界の環境の持続可能な発展に未曾有の試練をもたらす」と述べた。
半世紀以上にわたり、世界は急速な都市化を経験してきた。国連の統計によると、1950年に都市人口の比率は約30%だったが、2018年は55%に上昇し、2050年には68%になる見通し。
都市部の柔軟性と包容度が向上
長江デルタや珠江デルタのような発展レベルが高い都市群は、協調的発展レベルをどのように向上させるべきか。これについて中国城市科学研究会の仇保興理事長は、以下の4つの面から取り組むべきだと強調した。1つ目は、インフラの共同建設、相互接続の実現。2つ目は、生態環境の共同保護。3つ目は、資源の共有、特に再生可能資源の共有。4つ目は、基幹産業の共同構築。産業の傾斜分布が合理的であれば、イノベーション能力は全面的に向上する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年8月9日