チベット語に「競馬は平坦な草原、英雄は暴れ馬の背の上でなければいけない」という言葉がある。8月8日正午、300年以上の歴史を有する当吉仁競馬会がチベット自治区ラサ市当雄県で開幕した。
当雄県はラサ市北部に位置し、平均標高は4300メートル、ラサとチベット北部の放牧地をつなぐ「北の扉」である。17世紀、モンゴルのホショト部落の首領グーシ・ハーンは部隊を率いてチベットに入り、ラサ北西部の草原で軍馬を放牧し、軍事訓練を行った。この草原は念青唐古拉山の南麓に位置し、平坦で広大、良好な水と草が豊富にあることから「当雄」と命名された。「入念に選んだ牧場」を意味する。モンゴル騎馬兵が規定した年1回の検閲式が競馬大会の始まりとなった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年8月9日