砂漠、海水、水稲は何の関係もないように思う。
袁隆平院士のチームは先日、ドバイの熱帯砂漠で水稲の栽培実験に成功した。現地は砂埃が舞い、昼夜の温度差が大きく、地下の7.5メートルが海水であるため、これは以前は考えられないことだった。2017年9月28日、袁隆平氏率いる青島海水稲研究開発センターは重大な技術突破を実現し、生産量予測に成功した。
中国の種子が誕生してわずか半年で世界に進出した。長期的な目で見れば、これはすでに常態化していることに気がつくだろう。中国を出発したコメは世界に福をもたらしている。
世界に伝授
水稲の種子は大きな問題を解決する。
アフリカ東部のマダガスカルは世界一発展が遅れている国で、人口の80%以上が農業で生計を立てるが、コメ生産量は需要を満たせていない。
2008年、湖北省が派遣したアフリカ農業支援専門家の胡月舫氏はここを訪れ、現地の食料不足問題が深刻であることを知り、貧困脱却の支援を行うことを決めた。思いがけないことに、この支援は10年続いた。胡月舫氏率いるチームは現地の土壌と気候に合った交雑水稲の種子の培養に成功した。
中国の水稲専門家と各国の農業技術者が毎日、中国と国外を行き来している。ここ数年で、袁隆平農業高科技股份有限公司(以下、隆平高科)はアジア、アフリカ、ラテンアメリカの60以上の発展途上国で5000人以上の農業技術者を育成した。
実は、1981年に米国企業の交雑水稲の特許が譲渡されてから、中国の交雑水稲技術は世界に進出して40年近くになる。