中国、世界最大の産業用ロボット市場に

中国、世界最大の産業用ロボット市場に。

タグ:産業用ロボット

発信時間:2018-08-17 17:01:08 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 2017年、中国の産業用ロボット販売台数は14万1000台に達し、5年連続で世界最大の応用市場になった。2018世界ロボット大会のメインフォーラムで、工業・情報化部の辛国斌副部長は主旨報告を行い、「中国の工業のロボット化には巨大な潜在力があり、中国は国際イノベーション協力を強化し、グローバル経済を複雑な中で回復させるという大きな試練に共同で対応したい考えだ」と述べた。


 辛国斌氏は以下のように話した。中国の産業用ロボットの応用分野は自動車、電子、食品パッケージなどの伝統的な分野から酒造、陶磁器などの特徴的分野へと急速に拡大している。また、音声認識、顔認証、正確な測位などのスマート技術の発展はサービスロボットの応用を加速化させ、家庭、学校、デパート、銀行、病院、ホテルなど多種のシーンに活用されている。特殊ロボット分野は新材料、測位・ナビゲーション、動力制御など複数のコア技術を突破し、水中ロボット、セキュリティロボット、捜索救助・爆発物処理ロボットをはじめとする製品体系を形成した。昨年の中国の産業用ロボット販売台数は14万1000台に達し、5年連続で世界最大の応用市場になった。国家発展改革委員会が前日に発表した統計によると、今年1~7月の産業用ロボット生産台数は21%増加した。


 辛国斌氏と複数の出席者は、中国の工業のロボット化には巨大な潜在力があり、自動車、ハイエンド設備、電子機器が産業用ロボットの主要ユーザーだと述べた。マッキンゼー・アンド・カンパニーのグローバルシニアパートナーでアジア運営アドバイス・IoT部門責任者のカレル・エロット氏は、全ての製造業の作業のうち60%が自動化できるとの見解を示す。また、2020年に中国のロボット需要は世界の40%を占め、中国の製造業に大きく影響し、中国は世界で競争力を高め持続可能な発展を実現すると予想した。


 またカレル・エロット氏は、中国のロボット産業発展には人材とコア技術の不足などの試練もあるとした。カレル・エロット氏は、「中国が保有する産業用ロボットの特許は1%程度で、ロボット企業は800社超あるがシステムインテグレーションが中心で、自身のオリジナル商品はなく、複雑な商品ソリューションもない。中国はこれらの試練を解決してようやくバリューチェーンの上部に行ける」と述べた。


 世界ロボット大会のメインフォーラムは3日間に及び、基礎技術とイノベーション、人工知能(AI)と融合、市場展望と投資などに関する交流と討論を行う。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年8月17日

 

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