中国鉄道成都局集団有限公司が16日に明かした情報によると、鉄道部門はこのほど、西成高速鉄道で初の越境商品輸送を行い、「一単制」空鉄共同輸送の物流新モデルを模索した。
「一単制」空鉄共同輸送は中国西部鉄道と航空会社サービス自由貿易試験区の複合一貫輸送の新たな方法で、中国物流業のモデル転換と発展、越境空鉄共同輸送の重大な飛躍につながる。
中国鉄道成都局集団有限公司の担当者によると、今回の輸送は成都双流国際空港から入国し双流西駅に輸送され、成都から西安に輸送される商品とともに鉄道部門の安全検査を受けた後、「検査車両」で西安北駅に輸送された。今回の試験的輸送は西成高速鉄道で初めてであり、越境「一単制」空鉄共同輸送も初めてとなる。貨物は香港から輸送された洋服。
毎朝早くに鉄道部門は西成高速鉄道、成渝高速鉄道、滬昆高速鉄道などで「検査車両」を走らせて線路の状態を確認する。この「検査車両」はそのほかの動車組と異なり、空の状態で運行する。鉄道部門は「空運転」車両に貨物を載せるという方法で高速鉄道輸送の物流効率を最大限に発揮する。
担当者によると、成都双流国際空港、双流西駅は空鉄共同輸送ターミナルになり、四川航空国際線と西成高速鉄道で複合一貫輸送を行い、主に成都を中継地、西安と四川航空国際線を発着地とする高付加価値が魅力となる。「国際線+西部高速鉄道」の共同輸送は道路輸送と比べて時間が正確、二酸化炭素排出量が少ないなどのメリットがある。
同プロジェクトの試験運転の成功は、航空貨物ステーションと高速鉄道貨物ステーションを中心とした複合一貫輸送ターミナルの構築と作業をスタートさせ、「検査車両」で貨物を往復輸送する基礎を築き、「高速鉄道+航空」の複合一貫輸送の常態化を促す。これが実現すれば、より多くの本土の特産品と貨物が「高速鉄道+航空」という方法で全国、さらには世界に輸送されるようになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年9月18日