「大宝(スキンケアブランド)、毎日会う」というキャッチフレーズにより、1990年代、中国の多くの60年代生まれ、70年代生まれの男性が肌をケアするようになった。
「スキンケアは女性だけがする」時代から「男性も美しくなれる」時代になるまでの30年間で、社会観念は大きな変化を経験した。中国の女性用スキンケア普及率90%には及ばないが、男性経済も急発展している。関連データによると、2016~19年の中国本土の男性用スキンケア用品および化粧品市場の小売額伸び率は年間平均10%を超え、世界の5.8%を大幅に上回る見通し。
市場は噂に左右される。多くのスキンケアブランドが中国で男性向け商品を発売し、形成初期の男性用化粧品市場の獲得を狙っている。
また、日韓と比べて、中国の「男女は違う」という考えは男性用化粧品市場の発展の最大の障害となっており、適切な方法で男性に自分のイメージに気を配るよう促すことが今後の市場の課題となる。
男性も「見た目」が重要
北京市で働く馬翼さんは身長190センチ以上あり、トレーニングを続けているため立派な体格をしているが、意外にも10年以上スキンケアをしている。
馬翼さんは自分のイメージに気を配る数多くの男性の1人にすぎない。今年6月に唯品会と京東が発表した男女の消費傾向に関する調査報告によると、唯品会ウェブサイトの男性用スキンケア用品の売り上げはここ3年、毎年2倍の速さで増加している。うち、フェイスマスクの売り上げと伸び率は男性向け商品の中でもトップとなっている。また、淘宝が8月に公表した『18~35歳男性のファッション消費報告』では、この夏、自分用の日焼け止めクリームを購入した男性は前年比で8倍に増加した。