「馬雲が退任する」
「教師の日」に伝わった情報が、さまざまな憶測を呼んだ。
新華社記者はさまざまな疑問を抱えながら、馬雲氏の独占インタビューを行った。
退任:企業と個人にとって、退くことは進むこと
新華社記者:「退く」にはさまざまなケースがあります。激流のなか勇敢に退く、成功を手にし退く、一歩下がって二歩進む、退きながらも休まない。あなたはどのタイプですか。
馬雲氏:私は休むのではなく進歩すると感じており、一歩下がって二歩進むといったところだろうか。企業の進歩であり、個人の進歩でもある。
アリババの事業を400メートルリレー走とするならば、私は最初にバトンを握ったに過ぎない。私が怖くなったという人もいるが、私は未来を恐れたことも、今日を恐れたこともない。ただ能力も精力も、私が未来の企業を率いる最高の人選ではないことを知るのみだ。
私はアリババが偉大なる使命とビジョンを担っており、102年は歩まなければならないと言い続けている。しかし私一人では歩めず、個人の経歴、背景、知識構造、体力、精力には限りがある。制度を打ち立て文化を作り、人材を育成しなければならない。
若いチームと比べると、私には確かに異なるモノがある。例えば創業者の輝き、自分なりに問題を説明し、運営・管理する方法だ。しかし彼らにも知識構造の全面性、系統性など、私にはないモノがある。
私は今年で54歳で、今から70歳まであと16年に渡り、他の事業を手がけることができる。これほど長年に渡り経験を蓄積し、ECやインターネットの事業を手がけるにはやや年老いたと言えるだろう。しかしその他の事業をやるならば、まだ若者だ。何か新しいモノを生み出せるかもしれないとは、素晴らしいことではないだろうか。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年9月21日