馬雲氏への独占インタビュー(2)中国経済:自分のことに取り組む

馬雲氏への独占インタビュー(2)中国経済:自分のことに取り組む。すべてがみな順調であれば、経営者は存在しない。優秀な企業と経営者は、苦しい時期を経験しており、さらにはその最中に生を受けている…

タグ:経済 貿易摩擦 トランプ 

発信時間:2018-09-21 10:04:34 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

「馬雲が退任する」


 「教師の日」に伝わった情報が、さまざまな憶測を呼んだ。


 新華社記者はさまざまな疑問を抱えながら、馬雲氏の独占インタビューを行った。


 退任:企業と個人にとって、退くことは進むこと



  経済:自分のことに取り組む


 新華社記者:アリババの使命は、「天下のやりにくい商売をなくす」ですが、保護貿易主義が台頭する現在、天下の商売はよりやりにくくなるのではないでしょうか。


 馬雲氏:この使命は推進し続けなければならない。困難があり、使命が必要になるからだ。


 アリババの新しい世代の若者、若い取締役はこの使命をめぐり前進を続け、徐々に局面を打開すると信じている。現在は一つのつまずきに過ぎない。


 今は多くのチャンスがあると感じている。欧州、ロシア、東南アジア、アフリカ、南米などの国に対して、私は自信を深めている。


 新華社記者:昨年の年初にトランプ大統領と会談した際に、米国で新たに100万人分の雇用枠を創出するため協力すると表明されましたが、この約束は今も実現できるのでしょうか。次にトランプ大統領と会った時に、何と言いたいでしょうか。


 馬雲:この約束は中米の友好協力、二国間貿易の理性的・客観的な前提に基づくものだ。現在の局面はすでに以前の前提を破壊しており、約束を実行できなくなった。しかし当社は努力を続け、中米貿易の健全な発展を推進するため取り組む。


 両国間の貿易、世界の貿易は確かに改善が必要だ。しかし貿易は戦いに用いる武器ではなく、平和のブースターであるべきだ。


 新華社記者:国内外の経済情勢は現在、多くの不確実要素に直面していますが、このような情勢をどう見ていますか。


 馬雲氏:すべてがみな順調であれば、経営者は存在しない。優秀な企業と経営者は、苦しい時期を経験しており、さらにはその最中に生を受けている。


 すべての一流企業は経済の周期的な災難により生まれている。このような災難を経験した企業こそが、真の一流企業だ。この災難を経験していない企業は、現時点で大規模になっていても、未来に勝つことができるとは限らない。


 「東洋が輝かなければ西洋が輝く」というが、私は多くの国と地域を訪れ、チャンスがどこにでもあることに気づいた。


 中国も改革開放をさらに促進し、経営環境をさらに改善している。我々は困難を直視する。解決策も我々にあり、重要なのは自分のことに取り組むことだ。


 アリババは現在の成長に至るまで、多くの批判を浴びた。うち多くの批判は的を射ていたが、一部の批判には悪意があった。船が大きくなれば風に見舞われる。当社はこのような批判を糧にし、自社の力をつけた。以前の私ならばすぐに腹を立てていたが、今はだいぶ良くなった。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年9月21日

 

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