「馬雲が退任する」
「教師の日」に伝わった情報が、さまざまな憶測を呼んだ。
新華社記者はさまざまな疑問を抱えながら、馬雲氏の独占インタビューを行った。
教育:子供に最高の自分を見つけてもらう
新華社記者:あなたは農村教育、留守児童に常に注目しており、寄宿学校の開校を主張してきましたが、その理由を教えてください。
馬雲氏:これは当社の農村での調査結果によるものだ。農村の留守児童は良い教育を受けずに社会に進出するべきではないが、とは言え過疎地の学校では若い教員を留められない。どうすれば良いか。そこで私は郷鎮の寄宿学校を開設し、教員を農村に留まらせることを考えた。しかもこの問題は現在、教育部門から重視されている。
新華社記者:あなたは大学受験に失敗し、大学を3回も受験したそうですが、あなたの経歴を紹介し学生のプレッシャーを和らげようとする人が今もいます。これについては、どのように見ていますか。
馬雲氏:大学受験ばかりを重視してはならない。子供によって運命と能力が異なるが、努力はやはりするべきだ。私が再受験を諦めていれば今日はなく、大学に入れなければ今日はなかった。自分で努力したならば、手にしたモノがどれほど小さくても自分のものだ。努力せず諦めたならば、何も残されない。
新華社記者:教育は複雑で、アリババよりも複雑だと仰っていましたが、これはあなたが教育に惹かれる理由でしょうか。
馬雲氏:私が教育事業を手がける理由は、師範大学で学び、教師という職業に従事したことがあり、この職業が大好きだからだ。それから私は世界のさまざまな人、悪い人、良い人、素晴らしい人、多くの紆余曲折を見たことがあり、多くの道理をわきまえているという理由がある。これで私は教育がどれほど大きな力を持つかを知った。教育が最終的に、最高の自分を見つけることを促すことを知った。
物理学者になるよう教育するならば私は無理だが、最高の自分を見つけてもらうならば、私は貢献できると思う。
社会の発展と技術の進歩に伴い、子供が現在学ぶ多くのモノは20−30年後には役に立たなくなるかもしれない。しかし最高の自分を見つけてもらえば、一生役に立ててもらえるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年9月21日