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japanese.china.org.cn |12. 10. 2018

視覚障害者の女性、夢を叶えるため奮闘中

タグ: 江西 泰和 先天盲 キャスター

(图片故事)(12)盲女逐梦记

 

 

「私はこの世界を見たことがないが、心の中には夢の種がある。いつの日か違う自分になりたい……」江西省泰和県融メディアセンターのスタジオで、ゲストキャスターの楊虹さん(20)がリスナーにこう言った。しかし多くのリスナーは、ラジオ番組を放送しているのがどれほど意志の強い女性であるか、ましてやキャスターになりたいという夢のためどれほど努力したかを知らない。


楊さんは江西省泰和県の一般的な家庭に生まれた。先天盲の彼女は7歳の時から、南昌市盲童学校に贈られた。学校の高校段階(同校は小中校に分かれる)で、楊さんはマッサージの職業技術訓練を受け、卒業後に実家に戻り視覚障害者によるマッサージ院で勤務し、マッサージ師になった。マッサージの仕事は無味乾燥で苦しく、楊さんは忙しい日は7−8人に施術する。休憩中には一人で休憩室でラジオを聞くのが好きだ。彼女は徐々に、キャスターという仕事に興味を抱いた。いつか自分もキャスターになり、多くのリスナーに自分の番組を届けたいと思った。


楊さんは2017年に、県のプロのキャスター養成クラスに入った。彼女は毎週3日の夜の時間を使い、教員の王穎氏からプロの技術を学んだ。発音の矯正、呼吸方法、立ち姿などを学んだ。楊さんは授業後に学習内容を点字で記録し、反復練習した。マッサージ院では仕事の合間を利用し、人のいない部屋で発声練習し、文章を朗読した。親戚、友人、同僚は彼女の努力を目にし、応援した。泰和県融メディアセンターで今年3月に開催された元宵節のイベントで、楊さんは朗読番組に出演し、美しく親しみやすい声と正確な感情処理によりすべての観衆を魅了した。そこで同センターは彼女をネットラジオ番組のゲストキャスターに招聘した。彼女はスタジオに入り、リスナーに番組を放送した。「これは私にとって、夢を実現するための一歩目です」と楊さんは記者に話した。


楊さんは現在、マッサージ院で働きながらキャスターの学習をし、さらに同センターのメインキャスターとして活躍している。彼女は一般人よりも多く努力し、汗水を流している。彼女はいつも、たゆまぬ努力と奮闘により、いつか自分の夢を叶えられると信じている。「キャスターの学習を私は楽しみ、自信をつけ、努力の方向を見つけた。普段の生活で多くの人から協力してもらった。私は自分の声で、多くの人に影響を与え、励ましたい」


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