江西省奉新県赤岸鎮沿里村の田んぼで、収穫機を操縦して作業する吉根蘭さん(11月2日)
江西省は晩稲の収穫時期を迎え、奉新県の田んぼでは女性の吉根蘭さんが収穫機を操縦して田んぼの中を行き来し、豊作の風景を作り出している。田舎で生まれた吉根蘭さんは、9歳の時に姉と一緒に家の農業を手伝うようになった。「夏休みになると家の収穫と田植えを手伝い、肩は日焼けで真っ赤になり、手は稲穂で引っ掻いた傷だらけだった」と、吉根蘭さんは当時を振り返る。専門学校を卒業後、吉根蘭さんは自身の力でホテル管理と美容業で人生初の給料をもらった。農家出身の吉根蘭さんは土地に対して特別な感情があり、国が農業支援を強化するにつれ、彼女に農業投資という考えが芽生えた。2013年、吉根蘭さんは江西省奉新県で60ムー以上の土地を請け負い、稲の栽培を開始。「当時は小型農耕機が1台あるだけで、県の農機局の支援により、農業機械化について知り、農作業のやり方を改めて学んだ」と話す彼女は1年後、豊作の喜びがもとで農業への自信をより強めた。小型農耕機からキャタピラ式耕耘機へ、三輪車から大型トラクターへと農業の機械化を進めるため、吉根蘭さんは自ら農機の操縦を学んだ。2017年、吉根蘭さんは奉新県水稲栽培農民専門合作社を設立。合作社の作業面積は1万ムーに達し、耕作、苗栽培、植え付け、保護、収穫、天日干しの全てが機械化を実現している。吉根蘭さんは、「自分は農民の娘で、田園生活は心が安らぐ。機械化生産は農村を変え、私たちを変える」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年11月5日