中国が衛星で雲を運ぶ、乾燥地域での降雨に期待

中国が衛星で雲を運ぶ、乾燥地域での降雨に期待。衛星を利用し、雨雲を変化させようというのだ。この野心あふれるプロジェクトは、大気中の水蒸気を中国の高湿地域から乾燥地域に流動させる…

タグ:天気 乾燥 技術 実証

発信時間:2018-11-10 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中国人科学者は奇妙奇天烈な気候干渉計画を発表した。衛星を利用し、雨雲を変化させようというのだ。この野心あふれるプロジェクトは、大気中の水蒸気を中国の高湿地域から乾燥地域に流動させる。報道によると、中国は衛星6基を使い、雲が移動できる大気ルートを作り出す。英ガーディアン紙が伝えた。


 同プロジェクトは「天河プロジェクト」と命名された。同プロジェクトを担当する上海航天技術研究院は2020年に「天河1号」の第1陣・2基の打ち上げを終え、応用に向けた実証試験を行う。2022年には6基によるネットワーク構築を完了する。これにより三江源地区を1時間毎に衛星で観測・再訪する能力をつけ、「一帯一路」水蒸気輸送の「空中回廊」を構築するため技術支援を提供する。


 「天河1号」衛星は大気中の水蒸気を測定し、これを青海省三江源地区北部に移動させる。「天河プロジェクト」衛星の模型は、珠海エアショーで展示中だ。珠海エアショーはこの超大国の航空・宇宙分野の発展の成果を展示している。科学者はこの「天河」に、より大きな力を発揮させられると信じている。


 中国は「天河プロジェクト」で初めて気象制御技術を使用するわけではない。この最新プロジェクトは、中国がより広範に「雲・水資源」を利用する行動の一環に過ぎない。北京市は2016年に、2020年まで毎年の降水量を600億立方メートル増やす「播雲プロジェクト」に対して、3000万ドルの資金を拠出している。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年11月10日

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