米カリフォルニア州の山火事は、被害がさらに拡大し、12日晩までに死者は44人に増加した。在ロサンゼルス中国総領事館は同日、中国公民に火災報道に注意し、避難誘導に従い、規制エリアに行かず、安全・防犯を強化するよう呼びかけた。
総領事館は直ちに緊急マニュアルを発動し、緊急電話に対応し、火災地区付近にある大学数校の中国学生学者連合会とこまめに連絡をとり、ペパーダイン大学の中国人留学生を避難させた。
在ロサンゼルス中国総領事館の代双明総領事によると、ペパーダイン大学は被害が深刻なマリブ地区に位置し、現在約700人の中国人留学生が在籍する。8日にウールジーで山火事が発生し、500人以上の学生が自主的にマリブから避難した。9日、学生連盟の支援のもとで、学校に残っていた学生約80人が避難。総領事館は同日、職員を派遣して避難した留学生を慰問した。10日、残りの中国人留学生が学校から避難。今回の火災で、中国人学生は安全に避難し、総領事館に中国公民からのSOSは入ってきていない。
カリフォルニア州北部のビュート郡治安官事務局は12日晩に災害情報ブリーフィングを開き、同日にビュート郡パラダイス付近で13人の遺体が見つかったことを発表した。これにより、今回の山火事「キャンプ・ファイア」による死者は42人に増加し、同州で最も多くの死者を出した山火事となった。そのほかに200人以上と連絡がとれていない。
カリフォルニア州消防局の情報によると、12日晩時点で、「キャンプ・ファイア」の面積は473平方キロメートルに達し、住宅6453棟、商用建築260軒が燃え、1万5500棟の家屋が危険にさらされている。米西部各州から消防隊員計5139人とボランティア1500人超が消火活動にあたっている。
「キャンプ・ファイア」は8日早朝、パラダイス付近で発生し、瞬く間に燃え広がり、数千棟の住宅と商用建築を燃やし、この町は地図から消えそうな状態になっている。カリフォルニア州はビュート郡の緊急事態宣言を発令。9日、トランプ大統領は、被災地に連邦政府資金と各種支援を提供すると表明した。
また、カリフォルニア州南部のロサンゼルスとベンチュラでも大規模な山火事「ウールジー」と「ヒル」が発生し、2人が死亡、500棟以上の建物が燃えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年11月14日