現在はみかんの収穫シーズンだ。黄色のみかん畑に立つ周新利さん（68）は、数年前は雑草が生い茂り荒れ果てていた山が急に「大変身」し、現地の農家の人気者になるとは思いもしなかった。
周さんの家は湖南省江華ヤオ族自治県白芒営鎮社湾村紅山自然村にある。同自然村は70世帯・380人で、うち12世帯・54人が貧困者。同自然村は2016年にみかんの栽培を開始し、1000ムー以上の土地を活用した。今やみかんが収穫可能になっている。
江華県は近年、投資環境と行政サービスを改善し企業を誘致している。大規模な企業による団地への入居、零細企業による農村進出や生産拠点の建設を奨励している。これらの企業が現地に適したみかん、水蜜桃、パッションフルーツなどを始めとする果物畑を作り、貧困労働者の現地での就業・増収をけん引することを奨励している。
