中国科学院上海栄養・健康研究院研究員、中国科学院大学博士過程指導教員の潘巍峻氏(42)は11月、その科学研究生涯の「ハイライト」を迎えた。研究チームを率いて6年をかけ、公認されている世界的な科学の難題を解消した。世界で初めて生きた動物の体内における造血幹細胞の帰巣の全過程の謎を解明し、国際的な学術誌『ネイチャー』に掲載された。
『ネイチャー』編集員のNatalie Le Bot氏は、「彼らの研究は、造血幹細胞がいかに生きた動物の体内で帰巣を実現するかを初めて明らかにした」と評価した。中国科学院院士、中国科学院上海生命科学研究院長の李林氏は記者に、「この中国人科学者が独自に行なったオリジナルの成果は、生きた動物の体内における細胞の運命の可塑性の研究に関する試みであり、生命科学研究分野で広く参考の意義を持つ」と話した。