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japanese.china.org.cn |10. 12. 2018

月探査機「嫦娥4号」、打ち上げの舞台裏に迫る

タグ: 西昌 衛星 発射 センター 嫦娥4号

 

 12月8日、夜空は晴れ渡り、星々が瞬いていた。山々に抱かれる西昌衛星発射センターには、壮大なる発射台が屹立していた。月探査機「嫦娥4号」は、打ち上げのカウントダウンに入った。


 この日を迎えるため、同センターの職員は夜を日に継いで残業し、過去3回の嫦娥打ち上げ成功を総括した上で、50数カ所の細部に改良を施した。さらに地上設備の20数カ所、試験フローの10数カ所を改善した。


 同センターの職員はこの日を迎えるため、各サブシステムから指揮員と各持ち場の操作担当者を選出した。今回の嫦娥打ち上げ任務には10数人が参加する。


 嫦娥1号が雲を突き抜け月を巡り、嫦娥4号の打ち上げ任務が無事成功した。これにて嫦娥を打ち上げる西昌衛星発射センターは、再び「月探査の港」という名を上げた。


「嫦娥」に点火する「金の指」


 「3、2、1、点火!」


 指揮員の掛け声に伴い、一本の指が赤い点火ボタンをしっかり押した。轟音が伝わり、ロケットが無事打ち上げられた。この指は西昌発射場のエンジニアである何龍氏のもので、彼は月探査機「嫦娥4号」の点火をする「金の指」だった。


 何氏が「金の指」になったのは偶然ではない。何氏は2013年に嫦娥3号の任務を遂行した際に、ロケットの操作を担当した。当時この嫦娥4号がさらに西昌から月に向け打ち上げられると聞くと、何氏は静かに自分の目標を定め、早くも準備を開始した。打ち上げの流れに対する理解を深め、さらに各種専門書籍を読み漁り、設備の原理を研究した。機会があれば「金の指」チームに教えを請うこともあった。嫦娥4号の任務が発表されると、何氏は自ら上司に参加を申し出た。


 何氏は盲目的に自信を持っていたわけではない。彼は嫦娥4号の任務において、同僚と共に試験フローの各種改善に取り組み、リスクをさらに低減させたことで、試験チームの専門家から称賛された。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年12月10日

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