仕事の帰りに野菜市場の前を通るが、買って帰ると重たい。北京市在住の徐さんは慣れた手つきで携帯電話の生鮮食品配達アプリを開き、帰宅時間に合わせて配達時間を指定した。地下鉄に乗ると、オーディオブックアプリを開き、ダウンロードしておいた流行の小説を聞きながら、淘宝で購入した最新商品「お手軽モップ」の到着時間をチェックした。そして、夕飯を食べ終える時間を予想し、別のアプリで出張マッサージサービスを予約した。
枯藤・老樹・昏の鴉、エアコン・Wi-Fi・スイカ、ビーンバッグチェアがある環境の中で、夕日を浴びながらのんびりする。近年、O2Oが牽引する「怠け者経済」により、徐さんの消費状態はより「怠け者」化している。楽できるだけでなく時間も有効利用でき、「怠けたい」というニーズにより新型のプラットフォームや便利グッズが次々と登場し、「あおむけ生物」や腰の曲がった障害者、家事指揮専門家など多くの「新興人類」も生まれた。
淘宝が公表した「怠け者消費データ』によると、2018年の中国人の「怠け者消費」は前年比70%増の160億元で、うち95年以降生まれのニーズは82%の最大の伸び率となった。