社会>
japanese.china.org.cn |15. 01. 2019

家計簿をつけ続けて20年 分から万元規模に

タグ: 家計簿 新年

 新年に入り、広西チワン族自治区龍勝各族自治県泗水郷泗水村のヤオ族男性の陳さんは今年の家計簿をつけ始めた。彼は、今年は喜ばしい数字になると期待している。

 

 広西チワン族自治区北部の龍勝各族自治県岩山区にある隴新組で、記者は陳さんにまつわる話を聞いた。陳さんはスギの木を20年以上植えてかなりの収入を得て、スギの木で自宅を改装したという。陳さんは村の外でも知られており、真面目で仕事ができ、努力家だと評価されている。例えば、彼は家計簿を20年以上、計16冊つけ続けている。

 

 車で山道を走ると広大な上岩山麓があり、スギの木は冬でも深緑のままで、林の横には潤いのある棚田が続いている。陳さんの家は整備された村への道沿いにあり、2階建ての木造建築は目をひく。

 

 陳代軍さんは小柄で今年55歳だが、見た目はまだ若い。各階約120平方メートルの陳さんの自宅は、壁と床にスギの木を使用し、清々しい木の香りがする。

 

 家計簿について尋ねると、陳さんは今年の新しい家計簿を取り出し、記者に「ちょうどいい時に来た」と言った。数ページめくると、年始の数字が書かれている。先日、広西師範大学出版社は改革開放40周年の生活の変化を表す材料として、陳さんの家計簿を借りていった。

 

 家計簿を20年以上つけ続けていることについて、陳さんは「1995年の春節に始めた。正月1日に始めたのは、当時10ムー以上にスギの木を植える必要があり、費用を知りたかったため。同時に家の収支状況も記録するようになった」と話した。

 

 陳さんの妻の蒙桂珍さんは温かい油茶を出してくれ、家計簿をつけたきっかけについて「金銭出納帳のようなもの。当時は貧しく、収入と支出を把握し、細かく計算して生活していた」と述べた。

 

 2人は最初の家計簿について、当初は簡単に記録し、収入も支出もそれほど多くなかったと振り返った。家計簿の数字も小さく、分(1元の100の1)単位で記録してある。蒙桂珍さんは、「当時は1分を2回にわけて使いたかったが、現在は1分硬貨を見ることもほとんどなくなった」と話し、陳代軍さんはは「当時は数ムーで農作業をするほかに方法がなかった」と話した。

 

 一家を切り盛りする蒙桂珍さんは数字に敏感で、家計簿の数字が徐々に大きくなり、分や角まで記録するのが難しく、1元単位、さらに10元単位で記録するようになったと振り返る。スギの木が林になり間伐の時期に入ると、家計簿の数字も大きくなったという。蒙桂珍さんは、「最初の間伐の時の具体的な収入は覚えていない。家計簿を見ればわかるが、手元にない。2012年の2回目の間伐では4万元以上の収入を得た」と話した。

 

 

1  2  >