中国のPM2.5汚染が低下 平均寿命は半年延長

中国のPM2.5汚染が低下 平均寿命は半年延長。

タグ:汚染対策

発信時間:2019-01-16 15:30:48 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 微小粒子状物質(PM2.5)の人体への危害が徐々に認識されている。中国は2014年初めに汚染対策を開始し、2016年のPM2.5大気汚染レベルは2013年より12%低下した。シカゴ大学エネルギー政策研究所が北京で発表した「大気質生命指数(AQLI)」によると、この汚染減少レベルは中国人の平均寿命6カ月の延長に相当する。


世界人口の75%がPM2.5が基準値以上の地域で生活


 50カ国の303機関の研究員488人が共同作成した『2010年世界の疾病負担研究(GBD)』で、2010年のPM2.5形式の大気汚染は世界の致死リスク要因トップ20の9位にランクインし、中国では4位となっている。PM2.5形式の大気汚染が及ぼす健康リスクは想像以上に深刻で、2010年に中国で大気汚染により120万人が早死にし、健康生命年(1人あたり1年の寿命減少が1年の健康生命年に相当)の損失は2500万年を超える。


 WHOが基準とするPM2.5年平均濃度は10μg/m3だが、中国の基準は35μg/m3である。


PM2.5濃度が10μg/m3増加するごとに平均寿命は0.98年縮む


 「大気質生命指数」は、大気中のPM2.5汚染を人の寿命への影響に換算したもの。同指数はシカゴ大学エネルギー政策研究所のチームが開発し、同業機関の研究報告をもとに、大気汚染を長期受けた場合の影響と平均寿命の因果関係を数値化し、公衆と政策決定者に大気汚染対策の重要性を認識してもらう手助けをしている。


 研究で、PM2.5が基準値を上回る環境に長期間いた場合、PM2.5濃度が10μg/m3増加するごとに平均寿命が0.98年縮むことがわかった。


主要地域の汚染濃度は低下幅が大きい


 今回発表された「大気質生命指数」によると、アジアの発展途上国及び工業化途中の国がPM2.5汚染の影響を最も受けている。WHOの基準を満たせば、インド人の平均寿命は4.3年延び、中国人は76歳から79歳に2.9年延びる。米国の人口の約3分の1がWHOの基準値を上回る地域で生活しており、基準を満たせば、汚染が最も深刻な地域の住民の平均寿命は1年延びる。

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