アプリ市場のデータを提供するApp Annieが16日に発表した『2019年モバイル市場報告』によると、2018年の世界のアプリダウンロード回数は1940億回に達し、2016年より55%増加した。アプリストアでの消費は75%増の1010億ドルに達した。報告は、中国の世界アプリ市場における地位は極めて重要になっているとした。
中国の数カ月にわたるゲーム審査凍結により国内アプリ市場の成長は鈍化したが、中国は2018年の世界iOSと第三者アプリストアでのダウンロード回数の約50%を占め、支出は約40%を占める。
新興市場はダウンロード回数の増加に貢献している。2018年の国別アプリダウンロード回数ランキングを見ると、中国は圧倒的な差をつけてトップに立ち、インド、米国、ブラジル、インドネシアが2位から5位につけた。インド(2016年比165%増)は2位だが、ダウンロード回数は中国の4分の1にも及ばない。米国の伸び率はわずか5%、ブラジルは25%、インドネシアは55%だった。
報告によると、2018年のアプリダウンロードにおける消費(1010億ドル)のトップ5は中国、米国、日本、韓国、イギリス。うち中国は約400億ドルで他国(米国は約200億ドル)に大きな差をつけただけでなく、2016年比の伸び率(140%)も他国を大幅に上回った。中国は世界のアプリダウンロード回数と消費に大きく貢献しているが、他国のユーザーと比べると携帯電話に入れているアプリの数は最多ではなく、1人平均50個程度である。一方、米国、韓国、日本、オーストラリアなどでは100個を超えている。
中国のアプリ市場における影響力は、アプリデータ分析会社のSensor Towerが16日に発表した2018年報告にも表れている。報告は、中国モバイルゲーム大手の騰訊は世界iOSとアンドロイド(第三者アンドロイドアプリストアを含む)による収入とゲーム収入でトップに立っているとした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年1月18日