蘇州市のとある小学校で、博士課程修了者(ポスドクを含む)の保護者が194人いるという情報が、ネット上で注目されている。記者の調べによると、この小学校は江蘇省蘇州工業園区翰林小学校だ。校長室の職員によると、同校は科学教育革新区にあり、多くの高学歴人材が周辺に集まり勤務・生活しているため、多くの博士家庭の子供が同校に入学している。学校側は特別な募集をかけていない。
同校校長室の李氏は北京青年報の記者に、次のように説明した。博士の保護者が多いため、学校の教育の過程で「博士パパ活動局」が誕生した。メンバー全員が児童の保護者だ。学校側は博士パパを授業に招き、さらに定期的に博士パパの勤務先で社会見学を行っている。児童に実験をさせたり、標本を見せたりする。
統計データによると、「博士パパ」は2018年に授業を前期と後期に分け60回以上行った。
授業の対象が小学生であるため、博士パパは授業中に浅い知識を教える。一年生の児童であれば、授業の内容は手を動かす実験が中心だ。
李氏はこの特色ある授業を行う目的について、次のように説明した。学校は教育中、父親による教育が極めて重要であることを徐々に意識した。また保護者の学歴の統計で、博士課程修了者が非常に多いことが分かった。同校の児童数は1200人以上で、博士家庭が200世帯弱あり約6分の1を占めている。
博士パパを授業に招待し続けるほか、李氏は児童がより全面的に成長できるよう、今後は博士ママを授業に招くことを検討すると述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年2月9日