黄東村の「1元レストラン」、高齢者に幸せを運ぶ

黄東村の「1元レストラン」、高齢者に幸せを運ぶ。

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発信時間:2019-02-09 10:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 1元で何が買えるだろうか。山東省東営市広饒県李鵲鎮黄東村では、一食分の食費になる。満70歳以上の高齢者は1元あれば、黄東村で平日に美味しい昼食を食べることができる。料理の内容は毎日重複しない。


 黄東村の「1元レストラン」は2017年の重陽節(重陽の節句)に正式にオープンした。この1元は人数を数えるためのものであり、朝に料金を受け取り利用客の数を確定する。多くの利用客が来て食材が足りなくなったり、その逆で無駄になることを回避する。平日しか提供しないのは、土日に子供に親孝行させるためだ。


 食事は最大の問題と言われる。しかし農村部では若者の多くが出稼ぎに行っており、高齢者が自宅に取り残されることがもはや珍しくもない。高齢者は手間暇を省くため、適当に食事をすることが多い。同じ炒めもので三食を済ませたり、マントーと漬物で一食にすることがある。量と栄養のバランスが悪い。


「1元レストラン」は毎日、さまざまな料理を提供する。忙しそうに働く黄東村のボランティア、李会蘭さんは「17日は高齢者から水餃子を食べたいとあったので、村からボランティア8人が出て、午前中忙しく働き高齢者の願いを叶えた」と話した。


 「ここで食事すれば毎日重複しない。肉と野菜が組み合わせになっていて、よく考えられている」韓克礼さん(76)は「1元レストラン」を絶賛した。彼の妻は足が不自由で、子供もそばにいない。妻の介護だけでも疲れるので、料理は手を抜いている。「1元レストラン」は彼の食事という大問題を解消した。


 黄東村には敬老の伝統がある。2004年から現在まで、春節(旧正月)と重陽節になると、満60歳以上の高齢者は米・小麦・油、鶏卵、綿入れなどを受け取ることができる。村はさらに高齢者に保険をかけている。村は2015年に15万元を投資し、福祉施設を建設した。高齢者は本や新聞を読み、カードゲームや囲碁を楽しみ、運動することができる。


 黄東村の住民数は600人弱。村の集団収入は年間20万元以上で、高齢者に毎年10万元以上使われている。黄東村党支部書記の韓浩祥氏は「敬老は中華民族の伝統的な美徳だ。高齢者の今日は私たちの明日だ。高齢者が幸福であれば、このお金は無駄にはならない」と話した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年2月9日

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